エントロピー
エネルギーが均等になろうとする傾向。
エントロピーが最大 = 均質な状態
熱力学の概念。
あるところに熱を加えると、その部分の分子の動きが活発化し、衝突し始める。
この動きはどんどん拡大して、平均化する。
ある部分だけ活発な分子運動を続けることはできない。
具体例
鉄の棒の先端を温めると、反対側も熱くなる
鳥取県の大山は、少しずつ崩れる
風呂の湯船に赤インクを一滴たらすと、あっという間に広がる
生物は物理世界と違って、エネルギーが放散せず、逆に集まってくる不思議な存在
エントロピーの増大に抵抗して、エネルギーを補給し続けている
それにより、体温を36.5に保つということが、氷点下でも可能
シュレティンガーの発言:
分子のレベルでは、たとえば、空気の中から酸素だけを選び出しています。あるいは食事の中から鉄や銅だけを選び出しています。分子より上の、もう少し複雑な物質だと、たんぱく質や、脂肪や、炭水化物だけを選び出しています。つまり、生命の本質はエントロピーを減少させることにある
生命体という不思議なエントロピーを減少させる装置が、エントロピー増大傾向という巨大な嵐の中で、必死にエネルギーを蓄えようとしてがんばっている姿が見えてきます。
その力の根源は嵐の中を吹き飛んでいるものの中から、必要なものを選び出す、という情報処理装置にあることが理解出来ます。
情報収集とは、結局のところ秩序を生み出すための働き
秩序が生まれると、わかったという感情が芽生え、心に落ち着きが生まれる。
参考