ObsidianとScrapboxの違い
https://scrapbox.io/files/658d3013ca7a79002556beaf.png
両者ともに、以下の記事から庭師に分類されるけど、結構違いがある。
個人的に一番違うなと思うのは、主役がどちらか?ということ。
ObsidianのDaily Noteのように、使用者が、何をしたのか・考えたのか・読んだのか、がベースになって記録されることからも、視点の中心は「使用者」と言える。local firstという特徴もそう。 誰がページを作ったのか、誰が追記したかということは、たいした大事ではない。
まず記述すべき情報があり、その情報の回りに、さまざまな別の情報がつながっていく、という形になり視点の中心は常に「情報」だと言える。
また、別の観点からだと、ノートアプリを、発散と収束/Top downとBottom upの4象限に分けると、両者とも発散 & Bottom upに分類される。
が、Obsidianはフォルダを作れるので、Scrapboxほど純粋な発散ではなく、収束でTop downの要素も入っている。Daily Noteもここに書いて!という意味でほんの少し収束の意味合いがある。そして収束が入ると少し、脳へ負荷がかかる。(階層構造を使った情報管理の問題点のように) 逆にいうと、Scrapboxほど純度100%の発散に特化したサービスはほとんどない。使用者さえ重要ではないのだから、使用者という意味でも発散している。 これらの特徴から考えると、Scrapboxは、脳への負荷が少なく、情報を繋ぎ合わせ発散をさせて創造的なアイデアを出し、他者への公開や編集することを前提にするユースケースにピッタリ。余計な機能が一切ないことから、学習コストも低く、2ホップリンクの強力な機能の恩恵を得ることができる。純粋な意味での庭師。一方でObsidianは建築家(収束 & TopDown)の要素が入っていること、学習コストがScrapboxより高めであることから、初学者にとっては大変になる。Notion + Obsidianのダブルケースより、Notion + Scrapboxの方が、4象限にダブりがなく責務が異なるため、いいとこ取りができそうと言える。