世界観
ー既に世界は変貌していた。
『DX3rd』の世界は、われわれの知る現代とよく似た世界である。そして、よく似てはいるが、違った世界でもある。それは今よりも少しだけ、未来の世界。今よりも少しだけ争いが多く、危険な世界。そして今よりも少しだけ―闇の深い世界だ。多くの人類が知らぬうちに、世界は既に変貌している。世界中に未知のウィルスが蔓延し、人類の多くは潜在的に感染している。そしてその中には、人を超えた力を持ち、人の中に潜む超人たち―オーヴァードと呼ばれるものたちが存在する。 人類の中から生まれ、人類に牙を剥く裏切り者たち。そしてまた、超人としての力を持ちながら、人類を守るために戦う裏切り者たち。人知れず、闇の中で超人たちの戦いが繰り広げられる―それが、ダブルクロスの世界なのだ。 人を超えたものとは何か。彼らは文字通りの超人である。通常ならば死に至るほどの負傷から一瞬で回復し、常人をはるかに超えた運動能力や知覚能力を発揮する。
公的な場において、レネゲイドの存在が扱われることはない。多くの一般人は――医師や役人、警察官も含めて、レネゲイドの存在を知らず、レネゲイド関連の事象に対応することはできない。レネゲイド関連事件になると現場から排除されるメディアや警察組織の中には、こういった事態に疑問を持つ者もいる。