ゴールデンルール
『DX3』のセッションを遊ぶGMに、次の権限と能力を与える。ただし、これらの能力、および権限を行使するにあたって、GMはできるだけ正しいルールで遊ぶこと。加えて誰に対しても、公平なルールの適用を心がけてもらいたい。 セッションの最中に演出されている空間は、参加者の想像力とルールによって仮想された、もうひとつの現実である。ここでは可能な限り、「ゲーム内での現実」をシミュレートするためのルールを列記したが、それでもルールに記述されていない事態は発生する。 GMは、そのような事態が発生した際に、あるいはルールの運用に迷う場合に、どのように裁定するかを決定する最終的な権利を持つ。それにともない、ルールの作成および変更、さらには、存在するルールを無視して適用しないことを決定してもよい。 結果の棄却および決定
もし、GMがあるいはプレイヤーがルールの適用を間違った場合、速やかに訂正し、以降は正しいルールにしたがって処理すること。この時、すでにルール処理が終わり、結果となっていることについては、時間を巻き戻して「正しいルール」を適用し直したりしてはならない(これはスポーツで一度決定した結果がそうそう覆らないのと同じだ)。このような「巻き戻し」を始めると、際限がなくなってしまう。その結果、GMの持つルールの裁定権は有名無実になってしまう。そうなってしまったら、個々の参加者が、ルールを勝手に解釈し、結果を裁定するようになるかもしれない。 そのようなことになったら、ルールはあってもなくても同じということになる。そして、ルールのないゲームはつまらない。そのようなゲームを続けることは苦痛にすらなるだろう。ゲームは遊べなくなり、最終的な不利益を被るのはそのゲームを楽しく遊んでいた者たちである。よって、これらのゴールデンルールが必要なのだ。