Developers Summit 関西 2023発表資料
テーマ
身の回りの問題解決から始めるSaaSプロダクトの作り方
本セッションの進め方
scrapbox.io/ds2023
エンジニアはデフォルトぼっち
https://gyazo.com/70517edb6f9b73eba944acf962082ada
アプリケーションは一人で始められる
高校時代は、帰宅部。家に帰ってきてはずっとプログラミングをしていた
紙copiを作っていたのだが、どんどんユーザーが増えていくことに感動を覚える
https://gyazo.com/4f0981a79036a241a9ec825cac7a56fc
どこでも開発ができる時代
ユミルリンクという会社の社長に声をかけてもらい、代理販売が開始される
20歳のときに有料化
ジャストシステムと提携して、販売網が広がる
しかしジャストシステムが一気に傾く
これを受けて、マイクロソフト許すまじ、となってまずは見てみたいと思うようになる
東京に行くのもアメリカに行くのも同じである
東のほうにいくだけだ
シリコンバレーにあったのは、「田舎」
「何もないから」こそ、ソフトウェアが生まれたのだ
アメリカ西海岸は、フロンティアの果て
ロサンゼルスで気がついた。とにかく変人ばかりである
砂漠の真ん中である
そこには資源も金も人ない
映画産業が立ち上がる
誰かが手を上げて金を集め、映画を作り、世界に売る。そして出資者に配るというモデルが成立
これがそのままサンフランシスコのソフトウェア業界でも受け継がれた
シリコンバレー発祥というPalo AltoのHPのガレージ
ただの家。世界三大がっかり聖地でNo1間違いなし
https://gyazo.com/7210fa497aa1984b17c16889d0008d97
開発者こそが無から何かを作ることができる
クリエイターが数人集まれば世界は変えられる
京都に戻り、町家で開発を始めた
Google、Facebookでもほとんど「数人」で作られている。これは今も変わらない
京都で始めたのは、集中できる環境があったから
もともと学生時代を過ごし、「終電のない町」であることが気に入っていた
学生人口比率が日本で一番高い
学生、デザイナー、エンジニアが年齢関係なく集まることができる
採用のきっかけは、拡張
京都の学生インターンを多数採用
Gifzo by uiu
https://gyazo.com/4f4c085830a516cb9aeee3036e1b9fac
彼の友達から直接連絡が来た
Scrapbox の拡張 by daiiz
ScrapboxのJSエラーの網にひっかかった
その後Scrapbox Drinkupで会う
関西の良さ
日本の西海岸は関西ってことにしましょうw
ないことによる不便さから、必要なものを生み出だそう
VCがいない → 投資効率のよいビジネスをしよう。お金は東京からとってこよう
顧客がいない → 世界を相手にする。効率よく売る方法を考える
スタートアップの友達がいない → ICC、IVSは京都で開かれています 会社の製品紹介
Helpfeel
Gyazo
Scrapbox
増井さんとの出会い
https://i.gyazo.com/ce44a0adde8a39df00cfa744d8f42d95.png
発明というのは「コロンブスの卵的」である
出来てしまえば空気のように当たり前のもの
日本語の予測入力(POBox)
障害者でも使える
自動ドア
動物でも通れる
スイカ
子どもでも外国人でも移動できる
不便さこそ発明の母
観察がとても大事
人に興味を持つこと
「いずれ世界が追いつく」
傲慢さが必要
例えば、僕は20年前からリモートワークをしていた
これが当たり前になった
開発者しか気がついていないことはとても多い
紙copiの場合も、僕は95年にノートパソコンを使っていた
パソコンを持ち歩くことになると自動保存機能があるメモ帳が必要だと思った
ITの世界は変化が激しいが、ソフトウェアは寿命が長い
少し先の世界のものを作って待っていると世界が追いついてきてメジャーになる
紙copiは25周年くらいだし、Gyazoは15周年くらい
ソフトウェアは楽しくないといけない
遊びと人間
サッカーとTwitterの共通点は?
それは上記4つを満たしている。ある意味、どちらもスポーツ(余暇、解放するもの)であるということだ。
「自己・汎用」アプローチの実践
https://gyazo.com/07fe3e6a42ec53302ae5f14f518f789e
製品作りの3ステップ
自分のために作る
自分UI
顧客のために作る
顧客UI
収益化できる付加価値を作って顧客に売る
社会UI
この順番は守ったほうがいい
いきなり3を考えてもうまく行かない
熱狂的なファンを作り出せ
最後の収益化できる付加価値を作り出す部分、これはできればあなたは起業家になれる
まずは②までができたら僕に相談にきて欲しい。そしたら③について話す
待てない人には、ポール・グレアムのエッセイなどをおすすめする
自分が作品を世に問うて、意見を聞き、それを元に改良したことがある
これができれば、製品の開発者ではなく、PMFを達成していることになる 自分で自分のアプリを使おう
Scrapboxを使ってScrapboxを作っている
改善するな発明せよ
デザイン思考とプロダクトアウトの融合
ユニバーサルなもの作り
人に興味を向けよ
そして、UIをテコに人の可能性を拡張し、人のためになることをせよ
ネタとまじめな製品は交互に作る
また今日のLLMのような新技術を取り入れるのは面白い。これらの技術で何か応用できないか考えて作ってみるのはわくわくする
技術先行のネタっぽいものを作るのも推奨している
実は、ネタっぽい実験とまじめな製品とは交互に作るのがよいんじゃないかと思っている
「できること」の幅を広げながら、「作りたいビジョン」のほうに落とし込むことの両方を刺激して伸ばせる
TwitPaint
140筆以内でお絵かきする。誰でも140筆以内で追加できる
1日で18万ユーザーを獲得した
https://gyazo.com/754e656aea6ace98f61217e5d57aa01b
ビジネス化
Gyazo -> とにかくユーザーが増えたので、広告をいれてマネタイズ。その後フリーミアム化。黒字化を達成
Scrapbox -> 社内でドッグフーディングして活用(未来に生きる)。β版を展開。BtoB企業を有料化
Helpfeel -> Scrapbox企業顧客の中でヘルプのニーズを察知。増井のExpandHelpのプロトタイプを商品化。
どうやってユーザーを獲得するか
熱狂的な一部のユーザーを見つける
https://gyazo.com/3bae2c1d02913720629360f9c6b475e4
SaaSは、エンジニアでも資金調達しやすい
売上成長がある程度、数学的にシミュレーションできる
ビジネスモデルと営業方法が確立されている(ザ・モデル)
製品が確立されているものを売るのは、営業採用にも有利
参考
事業成長
会社の売上げが急速に伸びている。サブスクリプションの売上げを示すARRが伸びている
2019年7月から2023年6月までの全社の売上げ(ARR)の伸び
https://gyazo.com/a40aec899c61639c8dd5feb1a6169072
社員数は、これまでエンジニアが中心の20名ほどだったが、100名を超えた
マイルストーンの達成
Helpfeelは、エンタープライズ顧客社が200社
Scrapboxは、利用者数が32万人
Gyazoは海外ユーザー比率が80%
どうやって生き延びるか、勝ち抜くか
もっとも世界を変えるのに重要なことは、自分たちが使うものを作るということだ
弊社はヒットを飛ばしていると思われているが、なぜ生き残れるのか、なぜ拡大できるのか
振り返ると自分が使わなくなった製品は、その時点で死んでしまう
もちろん自分が作ったソフトウェアを他人が使っているのを見ることはこのうえなくうれしいこと
たとえば、あるイベントでぱっと後ろからみたときの画面だったり、テレビに写ったPCの中に、自社のアプリのアイコンが写っていることも多い
ただ、それで満足しても自分達がユーザーでなくなってしまった時点で、改良は止まる
プロダクトのビジョン
情報を知識にするメディアキャプチャー - Gyazo
知識を磨き上げるアイディエーションツール - Scrapbox
知識を届けるエンタープライズサーチ - Helpfeel
https://gyazo.com/229f62bc897f10e8859334f71a84ce41
さらに拡大へ
情報格差があるところに、我々のビジネスチャンスあり
https://gyazo.com/7e0f1d984155f15981dfd6cd34ba9184
ご静聴ありがとうございました
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今日はノベルティを持ってきています