kids camp in Winter Count
2020-02-23
https://doubledotdesign.gyazo.com/daa579e5e5e4d0e62757e0e459d2b27a
さあ、いろんな体験をするぞ!と意気込んで参加したWinter Count (primiitive skill gathering)。始まって早々、その期待はうらぎられませんでした。まさに、渡米時以来のカルチャーショック、集まった数百人の人々が、簡単に表現すると、半分人間、半分獣?!といった様子だったのです。バックスキン、毛皮(自分でつくったもの)をこれほど多くの人が身に着ける場にたちあったのが初めてだったのです。
https://doubledotdesign.gyazo.com/46648cb6f5e7c59f8016dace40dfcbf5
それは大人に限ったことではありません。ある子は、身体に直接バックスキンの皮を一枚羽織り、首からはナイフをぶら下げ、はだしといういでたちで、自分で仕留めた鳥を持ち上げて、数人の大人に堂々と活き活きとレクチャーをする。そんな姿を目前にして、どこの日本人が驚かずにいられるでしょうか?目にするものすべてに子供と一緒に驚きながら、キャンプがスタートしていきました。
https://doubledotdesign.gyazo.com/cd8599208b452b0ef4170947e11e9423
結果としては、子連れに最適、子連れこそ行くべき、そんな経験になりました。その理由は、
① 手を動かす喜び、身体を動かす喜び
これは大人も同様、基本的にどのようなprimitive skill gathering にいえる話ですが、学校での学習、本、ユーチューブ、スクリーンでの体験が多い現代の子供には、より意識して伝えていくべき体験だと思います。キャンプ中の一週間のデジタルデトックスをして、身の周りのものを自分の身体を動かして作る意義は深そうです。
身の回りの物を作るというのは、衣食住を中心に、
衣(動物の命を頂いて、その皮をつかって着物、鞄、靴を作る作業。植物の繊維を使って鞄やかごを作る作業)
食(パン作り、発酵食品作り、鳥をさばいてそのすべてを大切に頂く)
住(オフグリットでも豊かに過ごす空間づくり。今回はネイティブアメリカンのティピの知識をまなびました。)
などを子供と学びましたが、それ以外にもいいなあと思ったのが「音楽」。みんなが集う場所では欠かせない音楽を紡ぎだすのは、人間の声、手、です。火が焚かれると、さりげなくあちらこちらから、ウクレレ、ギター、バンジョー、ハーモニカ、太鼓などが集まってきて、合唱が加わる、そんな音を聞きながら眠りにつくにはとてもいい気持ちでした。
https://doubledotdesign.gyazo.com/482ff477fe65b046241d6af90ba4f80a
② 子供の自立
環境
日本だとまだ当たり前に見られる風景ですが、アメリカでは小さな子供だけで、公園や友達の家の遊びに行くのは許されていません。常に大人が付き添わなければいけないでのです。日本はそれだけ安全というわけなのです。当然、我が家の子供たちも「〇〇ちゃんの家にいってくる~」っていって子供だけで家を出ることはしたことがありません。ただ、キャンプでは違う、かなりの広大な範囲をある種の同志の大人が人々が集まって、一週間も一緒に居れば、何んとなく、すべての人々の顔に覚えが出てきます。もはやそこは一種のコミュニティー、2~3日もたてば、子供は自発的に親から離れて遊びに出ていき、面白いことには、いつもは長女の後を追いかける次女も、自分で好みの場所、友達を見つけて、別々に私の元を去っていきました。もちろん、その後、私は予想外にできた自分の時間に戸惑いました。。。。子供たちはすごく素直に自分の興味をもったことを周りの人々に聞き、他人とコミュニケーションしていました。
https://doubledotdesign.gyazo.com/2e4067c3e8bc95a58a884d8343611e14
危機管理 ナイフと火
キャンプをきっかけに、6歳になった長女はいままで使わせていなかったナイフを使わせる様になりました。鉛筆を削たり、なにかの道具を作ったり。ケガはどういうときにするのか、けがをしたらどうすればいいのか、そんなことも話す様になりました。今までも料理のお手伝い程度には、ナイフを使っていましたが、長女自身、ナイフへのアクセスが許可されて、急に大人になった様で嬉しそうです。
3歳の次女は初めて自分でマッチで火をつけました。驚きながらも火を見つめる姿が印象的でした。うっかり手伝おうとつい手を出しそうになりましたが、我慢して後ろから見ていると、周囲の大きい子供の様子をマネするように、自分で出来たのです。
おそらく、そのうちナイフや火でケガをすることになると思いますが、まあそれも大切だ、とこのキャンプで大きく構えることができるきっかけになりました。
https://doubledotdesign.gyazo.com/0debecaaddb8261d02590f6558c9a6ff
https://doubledotdesign.gyazo.com/49017f6f0b5cd17548a852f746715b84
③ 周りの大人のポケットの多さ
親として、すごく勉強になったのがキャンプを引率する大人たちのネタポケットの多さ。子供を夢中にさせる技(ゲーム、話、音楽など)、無茶ぶりされても即興ですごくおもしろいネタがどんどん出てくるのです。その多くは、自分の幼少期の話や家族の話等、誰でも思い出を掘り起こせば出てきそうなものなのですが、自分をいざ振り返ると、あれ~、そんなに出てこない!反省しました。こういった話を通して、自分のルーツとなる自分だけの家族の物語が次世代へと受け継がれるのか、と目からうろこでした。
https://doubledotdesign.gyazo.com/5eae96a9b0bdd88866d3a902ca1ea268
集まる人それぞれから強いポリシーを感じました。どう生きたかそれがはっきりしている人が多くいたように思います。自分たちの生活にも今後大きく影響を与えそうな貴重な体験となりました。
https://doubledotdesign.gyazo.com/2b847f74d43de6eb05a46b9be04bde4a
https://doubledotdesign.gyazo.com/2322ae966468ac03fbe1e7a9bb35a115https://doubledotdesign.gyazo.com/8e6d47b829668e7eb6414e4c30f462c8