ドミニオンデッキの基本5タイプ
ドミニオンの日本語の戦略解説サイトを見ていると「ステロ/コンボ」という分類をよく見るけど、英語圏の解説サイトを見ているとSlogとかEngineとかの知らない分類が出てきたので出典を探してみた。
The Five Fundamental Deck Types
このページでは日本語で簡単なまとめを書いておく
5分類とは以下の5つ
Big Money /Slog / Rush / Combo / Engine
https://gyazo.com/0771474fff6f907704edfa7e96edb342
Big Moneyが日本における「ステロ」に近い
財宝カードを主体にする戦略。
The Five Fundamental Deck Types: Big Money | Dominion Strategy
なお「ステロ」という呼び名は2009年に日本で発売された同人誌でマジック:ザ・ギャザリングにたとえて使われたものらしい: src
EngineとCombo: 日本における「コンボ」はこれを区別してない
「引き切りデッキ」がEngineデッキに相当する。
The Five Fundamental Deck Types: The Engine | Dominion Strategy
Engineの中でも特に有名な"Village-Smithy Engine"が日本では「村鍛冶コンボ」などと呼ばれている
ドミニオン戦術解説:村鍛冶引ききりコンボ 前編 |うりはり|note
この戦術特定のカードの組み合わせではなく部品として使えるカード種類が多い。
アクション権を増加させるカード(「村系」「プラスアクション」などとも呼ばれる)
手札枚数を増やすカード(「鍛冶屋」が代表的、ターミナルドローカードの場合が多い)
引き切ることによってたとえば16金2購入を実現して属州を2枚買う。
構築に時間が掛かるが、十分引き切れるなら勝利点カードの獲得によるデッキ汚染が起きないので、終盤に高速に追い上げができる
Comboデッキの例としては司教によるゴールデンデッキが挙げられている
The Five Fundamental Deck Types: The Combo | Dominion Strategy
原典に書かれているのは「金貨-金貨-銀貨-司教-属州」
毎ターン司教をプレイして+1勝利点、属州を破棄して+4勝利点、購入フェーズに属州を買って元のデッキに戻る。毎ターン+5勝利点。
城塞司教Comboは毎ターン+12勝利点。
一方、たとえば「大使館坑道」などはComboデッキではない
これは坑道の効果「クリーンアップフェーズ以外で捨て札にすると金貨を得る」に大使館の効果「5ドローして3枚捨てる」を組み合わせることで金貨を得ようとするもの
これはBig MoneyのTreasure Floodに分類されている
日米共に「2つのカードにシナジーがあること」や「そのようなカードを使うこと」を指してcomboと呼ぶ人もいるので混乱の元
Deck typeとしての「Combo deck」は「単にcomboが含まれてるだけのデッキ」を指すものではない
原典に書かれている例
公爵-馬商人はSlog(後述)
倉庫-宝の地図はBig Money
労働者の村-大衆はEngine
Rushはたとえば「工房庭園戦略」などが代表的
これは
初手で工房2枚を買う
その後工房の「4コスト以下のカードを獲得」で庭園を獲得
購入フェーズでは庭園>工房>屋敷>銅貨の優先度で買う
これによってスピーディーに三山枯れを起こしてゲームを終わらせる戦略
Slogは8金で属州を買うことを目指さない
たとえば呪いを配る「魔女」などの反圧縮攻撃がある荒れ場で選択される
特殊勝利点がない場合なら5コストの公領を主な得点源にする
特殊勝利点も選択肢の一つ
特に庭園はカード枚数を増やすことが勝利点になるのでジャンクカードが増えることが問題になりにくい
ドミニオン戦術解説:魔女(多人数戦)|うりはり|note
Slogという言葉は出てこないがこれがSlogの典型的な例