解像度を上げることが問題解決の第一歩
そして解像度を上げるメリットの一つが、問題解決に一歩近づくことだ(もちろん広い視野で俯瞰することが必要になることもある)。
たとえば独学大全のわからないルートマップの中で、不明型(分かる部分がまったくない、ほとんどない場合)では、まず部分に分けることを考える。 これは解像度を上げる方法の一つである細分化するとつながる。細分化することで、どの部分にフォーカスすればいいのかが見えてくる。 環境のなかで、何をするべきかの優先順位がつく。環境の求めに従って、次に「すべき」ことが他のことを押しのけて浮上する。もし「完全に自由にしてよい」となったら、次の行動を決められない、何もできないでしょう。環境依存的に不自由だから、行為ができるのです。
—『勉強の哲学 来たるべきバカのために (文春e-book)』千葉雅也著 他にも最近読んだ『勝間式ネオ・ライフハック100』では以下のような記述があった。
ここで問題の抽象度を下げて、問題点を洗い出して具体的にしていくと、解決の方向性が定まります。そのときすでに、問題は解決に向かっているのです。
マッキンゼーでは、問題が漠然としたままの状態を「海」に、具体的に小分けした状態を「ビーカーの海水」に例えて、「海は沸かせないけど、ビーカーの海水は沸かせる」と教わりました。確かにその通りで、なかなか問題を解決できないというのは、海ごと沸かすにはどうしたらいいか、と考えるようなものなのです。ビーカーで海水をすくって、小分けにして沸かしましょう。
アウトライナーを使うことも、文章を区切るという意味で解像度を上げることかもしれない。特にズームすることで、特定の章に焦点を当てて問題を解決しようとすることができる