モノづくり
無線家にとって「モノを作る」とは、完成させることが目的ではない。そのモノを使って、自分のメッセージを、遠くの誰かに伝えることができることだ。電波を送受信するための通信機器として捉えるのではなく、コミュニケーションツールとして捉えたい。
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「モノを作る」ことが好きだ。ひとが作ったモノを見るのも好きだ。いつも湧いてくる疑問がある。「このひとはどんな動機があって、これをつくったのだろう」。「モノを作る」ことは、その製作者からたくさんの時間を奪う。ほぼ人生に匹敵する時間を、奪われてしまった製作者もきっといることだろう。
どんな分野でもひとが作ったモノを見ていて、私が感動するモノには、共通点があることに気づいた。
• 製作者自身が、欲しくて製作したモノ
• 製作者自身にとって、便利なモノ
• 製作者自身に、困ったことがあって製作したモノ
• 何より、そのモノがあれば、製作者自身が楽しくなれること
• そして、製作することを、製作者自身が楽しんでいること
そう、製作者が自身のためにしていることなのだ。そのモノがあることが、一番楽しいのが製作者なのだ。製作者の限られた「残り時間」をそそぎ込む価値があるのだ。
一昨年(2021年)11月末に「JN1GGZ」を復活させ、まもなく丸2年になる。多彩な楽しみ方がある無線の世界の中で、自分の『優先基準』ができた。次の項目を満たすこと。
・自分がしたいこと、『自分が楽しいこと』
・『誰かの役に立つ』(かもしれない)こと
・それを望めば『誰にでも再現』できること
無線家にとって「モノを作る」とは、アンテナや無線機・周辺機器だけなのだろうか。無線家として無線を知らないたくさんに人たちに届けられる価値を作りことはできるのだろうか。
・日々の無線活動の中から、無線がもっと面白くなることを『発見』すること
・誰かがやってくれるのを待つのではなく、必要なものは自分で『開発』すること
・これらの項目を仲間と共有しながら『必ず実行』すること
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