フレンドシップレディオ_プロジェクト
45年前の中学3年、アマチュア無線を知った。45年の間、何よりも無線を大切にした時もあったが、無線を必要としない時もあった。一人一人、無線に対しての向かい方が違う様に、一人の人生の中でもその時々によって向かい方は変わる。友情こそ大切だったと、今になってわかった。
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シーン1
「無線だけではなく、無線と何かを組み合わせることが、いつまでも無線を楽しむ秘訣」だと、50年以上無線を続けてきたOMから聞いたことがあった。なるほど、楽しい無線を続けている局には、この共通点があるようだ。自作、散歩、自転車、登山、旅、鉄道・・・。「無線 x X」他には何があるだろう。
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#FTR105 光トランシーバ、交信距離 20m程の「モールス」に比べ、「ボイス」モードでは半分程度と短くなってしまう。交信距離を長くするために電子工作で解決するのでなく、その必要がないほどの名機、高橋製作所「FC-76」屈折望遠鏡と組み合わせた。「Optical TRANCEIVER」x「Optical TELESCOPE」。 https://scrapbox.io/files/65449f40ed49e7001cf380de.png
通常は基板に取り付ける送信用の赤色LEDを、3Dプリンタで生成した接眼部アダプタに取り付ける。望遠鏡は対物レンズから光を接眼部に集光するが、光トランシーバではこの逆になる。接眼部のこのLEDの明滅が対物レンズへと向かう。レンズを通過した赤色の光は平行光線となり、その先へと直進していく。
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この実験を眺めていて、師匠 JE1DLCと初めて出会ったのが、「みずほ台」駅の近くにあった小さな望遠鏡ショップだったことを思い出した。36年前、大きな丸テーブルには平日にもかかわらず、風景画家や科学教師、面白そうな人たちがたくさんいた。居心地がよかった。初めて来たのに私の居場所があった。
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光トランシーバ #FTR105 に選んだ赤色LEDは、OSR7CA5111P。半値角 15度と指向性があるとはいえ、そのままでは光は拡散してしまう。拡散してしまう光をひとつの方向へと集光することにより、より遠くまで伝達する。集光することにより直径5mmのLEDの光は、数km先の相手にメッセージを伝達してくれる。 https://scrapbox.io/files/654497ba98ef83001b226d66.png
「無線 x X」・・・。SNS、イベント、通勤、受験、進路相談、令和の今ならたくさんあるようだ。無線の世界の中だけにこだわらず、無線の周辺にある未知の世界で、自分の「知的領土」を広げていきたい。問題と直面した時には、無線が縁で出会った人たちから解決する方法を学び、乗り越えていきたい。
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シーン2
家相の師匠とともに各地に出向いた20代。縁談の相談を受けることもあった。話を進めていいのか急に不安になったという娘さんからの相談。その手の相談に対する師匠の返事は決まっていた。「二人の相性が良いとか悪いとかは大切なことでない。二人が同じ目的を持って生きていけるかが大切なのですよ」
設計事務所開設直後の20代、家相・運命学の先生の建築士を兼ねた鞄持ち運転手をしていた。家相の良い家を建てたい施主に呼ばれて、先生に付き添い関東一円を回った。先生の観相は単に「玄関は辰巳(東南)方向が吉」「水回りは鬼門(北東)が凶」だけでない。気学(九星術)をベースにした観相だった。
一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星。生年月日により割り当てられる九つの星。昭和40年生の私は「八白土星」、昭和31・49年生も同じだ。「それぞれ違う特徴がある。長所と短所がある。なぜだかわかるか」と先生から質問されたことがあった。
助手席に座る先生は答えた。「お前の親父は大工だろ。確かに大工がいなければ家を建てることができない。だが、建築に携わる職人がみな大工でも、家は建てられないだろ。社会全体もそれと同じだ。それぞれが違う長所と短所を持たないといけない。俺の短所をお前が補っているように」と笑いながら答えた。
家相を観るために呼ばれるのだが、縁談の相談も受けていた。気学では「生年月日により、一白から九紫の九つの星が与えられる」「その星同士の相性がいい・悪いがある」という。縁談の相談を受けた時、先生の答えは決まっていた。「むしろ相性よりも、ふたりが同じ方向を向いてるかを大切にしなさい」
年末の2週間、無変調で防害されるようになった。その防害局と私との共通する要素があるか考えてみた。彼は無線が好きなのだろう。いや私以上に無線が好きなのかもしれない。「GGZさん、怒らないんですか」と言われる。怒らない理由は「相性よりも、それぞれが同じ方向を向いてるかが大切」だからだ。
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シーン3
#もくもく会 開催の日曜日、会場のサンパーク奥富に一番近い私には責務がある。機材を持ち込み会議室の準備をしておくこと。「今日は誰が来るんだっけ」机を移動しながら窓の向こうの駐車場に目をやり、モービルホイップの付いた車を待つ。そうだ。毎日の小学校終えての草野球もこんな心地よさだった。 https://scrapbox.io/files/6633f612761b6f0023aaae7c.png
ほぼ毎日、学校が終わると草野球だった。給食を食べ終え昼休みになると、どこの広場に集まろうかと仲間を募っていった。1975(昭和50)年頃は、草野球をする場所はたくさんあった。何より時代はおおらかだった。それぞれの広場には「○○球場」と名付け、それぞれの球場には独自ルールが必要だった。
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誰もいない所にボールが飛べば2塁ベースで止まる。塀を越え隣りの庭にボールが入ればファール。そして、年上の者が守るべくルールもあった。常に年上の者は、年少の者を主役にしなければならない。このルールに私が気づいたのは遅かった。私は本当に先輩よりも野球がうまいと思っていた。
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野球は1チーム9人だが小学生の草野球、半分もいればこと足りてしまう。厳密なルールを持ち込まず、必要なルールをその都度作り出していった。今思うと野球そのものも面白かったが、仲間とルールを作りあげ守っていくこと、自分たちが「開発できる余地」に、私たちは惹きつけられたのだろう。
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その「球場」の主役は王や長嶋ではなく、私たち自身であった。いつもの仲間がいた。私たちみんなの居場所だった。自分たちが今どこにいるのか、何をしているのか、どこに進もうとしているのか迷うことはなかった。再開局したアマチュア無線が、そこに再び私を連れ戻してくれるとは期待してなかった。
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「君も私もここには役割がある。ここは私たちの居場所だ」いつからか #もくもく会 には、そんな空気ができていった。私はそれを文化と呼びたい。この10人足らずで共有している空気・文化を、もっと多くの人たちと共有していきたい。そのための方法を考えだし、未完成だとしても実行していきたい。 https://scrapbox.io/files/6633f3e67938d600242db039.png
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持続可能なアマチュア無線って何だろう。
煽るのではなく真剣に考えたいです。140字で収まらなくなりました。このページに、皆様の意見を直接付け加えてください。(BackUpを自動でとっているので、安心して加筆修正してください。)
無線家自身が輝けること、誇れること(モテること)
当局(JN1GGZ)は振り返ると、学生の時や婚活の時、無線によって有利になることはなかった。
当局(JN1GGZ)高校生の時、「無線ってだれと話すの」と聞かれ、「ヨーロッパの人たちだよ」と自慢げに答えた。当局高2の1982年はサイクル21のピークだった。
無線家は「消費者」ではなく、「開発者」であること。
誰かがやってくれるのを待つのではなく、ないものは自分であるいは仲間と一緒に開発していく。
ないものは自分で開発していく。それが無理ならば仲間と一緒に開発していく。
組織に不満を「言うだけ」では、何も解決しない。言う時間を開発に回すこと。
とはいえ、技術革新だけでなく、自由な無線をしてもいいと思う。
無線歴や年齢にかかわらず、どの局も「誰とでも対等であること」
昭和開局組、平成開局組、令和開局組。無線歴にかかわらず対等であること。
新規参入局が常に、無線歴の長い局の下に位置されることを、当たり前だと思い込んでいないか。
年長者が若い人たちを、常に指導するような、それを受け入れるような空気をなくすこと。
無線の伝統を受け継ぐか切り捨てるか、「新規参入局が決定」できること
新規参入局が自由に開発できる余地があること
昭和開局組が作ったルールが、今でも正統派のように考えられている。
新規参入局(例えば、ライセンスフリーからの転入組)の「無線感」を尊重したい。
カード交換の約束で終わる交信スタイルをなくしたい。
ここ最近、ノーカードが浸透してきた。ヤジを受けることはなくなった。
交信や設備に「イノベーションの余地」があること
無線機の自作は敷居が高過ぎる。アンテナ製作の次は何だろう。
交信スタイルをもっと自由にできないのか。
通常の交信、ラウンドQSO、ロールコール。その他の交信スタイル → 狭山の朝練 交信内容は、無線以外のことも積極的に、親や祖父と同年代の人と意見交換できる。
もっとも優れて安全な「SNS」であること
2022年のハムフェアのキャッチフレーズ「CQCQアマチュア無線!世代を越えてコミュニケーション」。
会場で「世代を越えてコミュニケーション」を感じることはなかったが、これこそ無線の長所だと思う。
LineやTwitterと同じ位置に、無線を置くことはできないだろうか。
学生局が、学校以外の大人たちと話し合うことができる。それも安全に、対等に。
誰かの役に立てること
人の役に立てることこそが、人生の最大の喜び。特に高齢になってきたとき。
困っている人と役に立ちたい人をマッチングさせるシステム
必要な人には惜しみなく提供すること。そして更なる高みを目指すこと
「君も私もここでの役割がある。ここは君の私の居場所だ」
加齢を理由に無線から遠ざかる局をできる限りサポートしたい。
みんなの居場所
誰も排除しない
参加者をわくわくさせる「オンラインゲーム」であること
競争(アゴン)、偶然(アレア) 、模擬(ミミクリ) 、眩暈(イリンクス)。
競争(アゴン):順位が入れ替わるアワードとコンテストの中間的なシステム
DXCCやAJAなどは、順位がなかなか入れ替わらず、新規参入局は不利過ぎる。
日々ダイナミックに順位が入れ替わるシステムはないだろうか。
日々の入れ替えはないようですが、所沢/清瀬のローカルグループでは、内輪で独自のマラソンコンテストを開催していて、その年の優勝者が新たなルールを考えて次のマラソンコンテストをやっておられるようです。参考になりそうですね。JI1BXM.icon
マラソンコンテストのログを、メンバー限定ログイン形式のサーバで一括管理しておけば、日々のトップを常時把握するということなどは簡単にできますので、このあたり何かの手がかりにならないでしょうか。JI1BXM.icon
誰か、開発してください。RF16FRも手伝います。
偶然(アレア) :Condxの変化など、これこそ無線の醍醐味。
模擬(ミミクリ):何かの役割を演じること、何かを演じて遊ぶこと。無線では何だろう。
眩暈(イリンクス):ジェットコースター、お化け屋敷など 、混乱を楽しむこと。無線では何だろう。
FT8で他局を呼んだだけなのに、その後パイルアップを受けたときなど、これは嬉しい混乱なのかもしれません。^O^)"" JI1BXM.icon
常置場所に「アンテナ」がなくても楽しめること
無線機は購入しやすいが、アンテナを設置するのは難しい。
常置場所にアンテナがなくても、ハンディ機やモービルでも楽しい無線。
Twitterなどの活用で、自分がQRVしていることを伝えやすくなった。
サービス提供者が利益を出せること
無線にまつわることと仕事と絡めることを嫌われる。
仕事で得た知識を無線に還元するには、無料では限界がある。
新規にサービス提供者は無償では現れない。サービス提供者が現れなくて困るのは、我々無線局である。
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