「電波文化祭⚡️」ではやらない九つのこと
アフターコロナの無線イベントは変わっただろうか。進歩的であるべく無線家なのに、無線イベントのコンテンツは「昭和」そのままだ。これらの何が「子どもたちに無線を伝える」と繋がっていくのだろうか。「子どもたちに無線を伝える」を目的としないでいいのだろうか?
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1.「来賓挨拶」をやらない
来賓挨拶は、過ぎることを待つだけの退屈な時間。主催者の来賓に対する礼儀の様なものでしかない。
「来賓」というならば、それは『参加者全員』である。
2.「表彰式」をやらない
表彰式を大勢の人に見てもらう必要があるとしても、優先順位は低い。
過去の実績を讃えることよりも、無線の未来を楽しくする『双方向で議論すること』を優先したい。
3.「基調講演」をやらない
名の知れた無線家や専門家に、50分程の講演にお願いすることが多い。
「電波文化祭⚡️」は来場者が少ないので、LTデビューの場としてふさわしい。
21世紀の子どもたちのアマチュア無線を知ってもらうためには、LTスピーカーは学生局こそ望ましい。
社会に出ればいずれ、LTスピーカーをしなくてはならない時がくる。学生は失敗を恐れずに挑戦してほしい。
4.「体験運用・公開運用」をやらない
「無線イベントでは無線運用は必須」と考え、⚡️サイクル1では運用したが、
学生たちは開催時間の大半を無線室で、無線運用してしまうだけになった。
無線機の前で学生たちで過ごすだけになった。
「学生たちには様々な出展者と出会ったほしい」という趣旨と相反した。
最近では各地の無線クラブが、「体験運用・公開運用」を開催している。
電波文化祭⚡️では、子どもたちには知らなかったことに出会ってもらいたいから、
学生は様々な人たちと出会い、自らの「知的領土」を広げてほしい。 5.「登録クラブ出展」をやらない
JARL登録クラブとそれ以外のコミュニティーとを区別する従来の区分けが、大きな壁となっている。
それぞれのコミュニティーが連携することを困難としている。
⚡️サイクル1・⚡️サイクル2も、出展を名乗りでてくれたJARL登録クラブは一つもなかった。
ほとんどのJARL登録クラブは、高年齢化により年々活動が縮小していき、
出展したとしてもアイボールコーナーに止まってしまいがちだ。
6.「メーカー出展」をやらない
無線機器メーカーの最新情報は、ウェブや無線ショップで、いつでも知ることができる。
メーカー担当者には、メーカーの名札を外して参加してほしい。
メーカーの既製品ではなく、無線家自身が開発したプロダクトを出展することがふさわしい。 蓄積したモノづくりを自分の楽しみだけとするのではなく、他者に紹介してほしい。
7.「ジャンク品販売」をやらない
「ジャンク市」はイベントの集客には有用だ。ハムフェアでも開催すると、
来場者は「我先に」とジャンク出展のブースに押し寄せる。
ジャンク品を使いこなせるのは、長く無線をしている経験の豊富な無線家だ。入門したばかりの人には無理だ。
「電波文化祭⚡️」参加者には、無線の経験がない人でも楽しめる様にしたい。
年々縮小している無線機器の市場なのだから、できるなら最新の無線機器を購入してほしい。
無線市場にお金が循環するようにし、いつまでも無線機器の製造を継続してほしい。
無線機やアンテナなどの「モノ」は、無線を楽しむための目的でなく手段である。
無線機やアンテナの既成品「モノ」を全面に出すのではなく、
「無線機やアンテナは自分で作れる」ということを、子どもたちに伝えたい。
8.「音楽の演奏」をやらない
高齢の無線家ばかりが集まるイベントでは、音楽の演奏は必要だろう。
だが「電波文化祭⚡️」は、21世紀の子どもたちにアマチュア無線を伝えていくことを目的としている。
我々が、21世紀の子どもたちに伝えたいのは「無線」だ。「無線を縁としたコミュニケーション」だ。
無線と出会うことにより「知的領土」を広げていくことだ 9.「お楽しみ抽選会」をやらない
抽選会の当選発表はイベント終了時に行う。これは来場者を終了時まで会場に滞在させることが目的だ。
長時間滞在してほしいのではあれば、長時間滞在する価値のあるイベントとすべきだ。
では何をすればいいのか・・・
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