スパイダーマン
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【撮影】
【編集】
【上映時間】121min
音楽の使い方にしろ、劇伴そのものにせよOPロールにせよ、めちゃくちゃゼロ年代っぽいというか、自分が子供のころに見ていた映画だなあという感じがある。
ゴシップガールなんかも近いような...それはあのアメリカのバスの雰囲気か? ハリーというキャラクターは複雑そうで、気になる
ハリーの父親は科学の権威で、ピーターは天才青年らしい。ただ、どうみてもナードだからクラスに馴染めていない。
kana.icon 意外にもハリーとは仲がいいっぽい。ハリーはちょっとハンサムな感じでちょっと雰囲気が違いそうなのに。
ハリー、親が金持ちだからこの子はこの子でからかわれている...なるほど
kana.iconピーターは礼儀ただしくていい子っぽい。外見以外に嫌われる要素がなさそうなのが悲しい。
しかし、ピーターが気になっている女の子。彼女からしたらまじで気持ち悪いだろうな。視線とかが。セクシュアルなというわけではないけど、なんとも思っていない相手に熱心に見られていたら単純に、怖いので...
と、思ったけど案外嫌われてはいないっぽい。単にクラスメイトとしてだけど、その程度の親しみはある
ピーターには親がいない。伯父、伯母と暮らしている
ピ 環境に合わせて色を変えるクモもいる。自己防衛だよ
ハ ...うーん、興味ないな
えー
みたいなやりとりがあってなんかカワイイ。
「環境によって色を変える」 はちょっと学校で馴染めないピーターの今後みたいな感じもするけどどうなのだろ
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なんかウケる
しかし、軍隊が見にきているのか。なんかとてもアメリカのヒーロー映画っぽいな...
それと、さっきのクモ。紹介してくれた科学者がいちおう説明していたけど、なにか隠しているんじゃないかという感じだ。
そして「人体増強薬」 の開発
おそらく軍事研究?
ハリー父は、どうもあまり評価されていないようだし、同僚の博士は研究を危険視している。追い詰められているだろうか
人体実験をやれと明に暗に強制されている
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ザ・郊外という感じ。
リストラでクビになった、初老という感じのおじいさん (ピーター伯父 68)
求人を見るが、コンピューターばかり...
妻との仲はいいみたいだし、ピーターともうまくやっているっぽいけども、生活では問題
ピーターはクモに噛まれて、ひょんなことから人体実験された形になってしまう
ハリー父は、実験で凶暴な性格に。気のいい同僚を攻撃してしまう...
ピーター、目覚めてみると、目がとってもよくなっている。身体能力もあがった
kana.icon これは!!!! ボンクラ映画かも! メガネをかけていることだったり、運動音痴であることだったり、そういうことで自信のない主人公がスーパーパワーで変貌する話なのか。気持ちはわかる...
ここまで18min、完璧に導入。状況と人物説明。
kana.iconからしたら情報量が多くて、こうやって停止しながら見れる場合はいいけど直接見ていたら疲れるかも。でも適切な量と思う。妙に多すぎるわけでもないし、ピーターやハリー、ピーターと平和な家族、そしておそらく悪役になるだろうハリー父のキャラクターや状況もうまくわかるようになっている。
MJの家庭はうまくいっていなさそう。シングルファザーなのだろうか。粗野な父親に「母親と同じだ」 となじられる。
「あなた青い目だったのね...、メガネで気づかなかった。コンタクトにしたの?」
kana.icon これは...! コンタクトになってうれしいことのひとつだね
まあ実際にはスーパーパワーなんだが
kana.iconまてまて、学校であんな動きしたら不審だよ。まじでばけもんだよ...
しかも、ピーターがこうやって好戦的というか、そりゃあいじめっ子に仕返ししたいのは当然なんだが、意地悪をするようなことはMJにとっては逆効果なような。
kana.iconは運動できる人コンプレックスだからこういう話うれしいけど、冷静に考えるとピーターは科学オタクの秀才なんだよな。かなしい。やっぱりもともとすげえんじゃんみたいな。
「いつもこうなの (親父が怒鳴る)」 「どこだってそうだよ」 「お宅は違うじゃない」
kana.iconあー そうだよね。MJは家庭の安全性もなくって、ピーターは気のいい保護者がいて才能もあって...
「僕はNY (city) に出る。カメラマンをやりながら大学に」
ピーターもMJも、地元に馴染めない?
厳密にはMJは人間関係的な意味では馴染めているのだろうが、根本的には家庭の問題諸々で苦しんでいて。まあでも都会にでたところで飛躍的にうまくいくとはあまり思えないかんじ
ピーターはまあ、とかいにでてしあわせになるタイプと思う
kana.iconスパイダーマンスーツって、自分でデザインしたのか...。なんかちょっと面白いな。
なんか、ピーターの扱いに伯父夫婦が悩んでいる感じ。思春期の家族関係って感じだ
「お前は今、大人になろうとしている。要は、どんな大人になるかだ」 「けんかに勝てるからってやっていいってわけではない」 「大きな力には、大きな責任がいる」
このへんは重要そう。ピーターは大きな力によって一度失敗して、責任を覚えるという感じだろうか。
「父親ぶらないでくれ」 はこたえるな...。なんだか、伯父のほうに感情移入してしまう。きっと、本当の両親でないことを気にしているだろうな...
オズボーンの受ける、研究がうまくいかないプレッシャー
Human Spiderというリングネームを希望するピーター、「ダサいな」 と司会者が勝手にSpider Man と
kana.icon 僕はHuman Spider だから、と憤慨する笑 ウケる
kana.iconところで、ハードコアプロレスにスーパーパワーで参加するのは反則では?
相手は実力と長年の努力でやってるだろうになんかかわいそう
kana.iconおそらく、伯父をはねた車泥棒は金を盗んだやつで、ピーターがあいつを逃がしたからってことになるんだろうけど、(やっぱりそうだった)、でもピーターは約束のファイトマネーを受け取れなかったわけで、その場合もピーターは親切をしないといけないのだろうか。どうも、ここはピーターの気持ちもわかるだけに複雑だな。
しかし、伯父とは和解を一応したが、「父親ぶるなよ」 の件を誤解されたまま別れになってしまったような...なんだかそういうのつらいな。家族が死んだことで気持ちが変わる設定は楽だしありがちだけど、やりきれない
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父親がピーターばかり気にかけて、ハリーはつらそうだな。
ハリーとピーターは一緒にNYに住むらしいが、大丈夫だろうか。ところで、ピーターは伯母を置いて行ってしまうのだろうか...
MJが彼氏と別れるの、なんだかひどいはなしに思えるが。結局MJにとっては、学生時代はあのジョックみたいなのといるのがいいけど大人になったらぜんぜん違うやつに乗り換えるだろうみたいな...
でも家庭環境と別れ話のシーンを考えると、まあ有害なやつだったのかもしれない気がするが。
うわー、でも結局NYではハリーと付き合っているのとか、厳しい感じだな。ジョックの次は金持ちか
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ぐーっと道によって、離れる。ヘリ? あんな近くまでよれるんだ
親友のハリーが、ピーターが惚れていると知っているはずのMJと付き合う??? めっちゃBLでは??? ハリーめちゃくちゃピーターに嫉妬してるじゃんたぶん
そしてMJはやっぱり成功しないんだ。まあ知ってたけど...
リストラ問題
伯父もリストラにあった。ハリー父のノーマンも、創立者なのにクビになった。
このあたりどう処理するんだろう。ノーマンが悪役のまま排除されないといいが...
ハリーさあ...気まずいのはわかるけど、最初から正直に言わなきゃそこは
ピーターが科学賞を受賞するような天才ってことはいちおう意味があるんだろうな。ノーマンとピーターの対比になっている
ノーマンもピーターも頭がよく、それによってあるていど成功している
巨大な力を手に入れる
ピーターに対してひどい扱いをする新聞社の編集長。しかし今回は彼を助ける
G : 必死に戦っても嫌われるだけだ、なぜそうする?
S : 正しいからだ
G : 連中はごくわずかな特別なものを下から支えるべきものだ 我々のような特別なものをな
ヒーローの矛盾した立場
必要とされているが、異物であるから憎まれもする
ピーターは、道端で襲われたMJのことなら本当はピーターの姿のまま助けることができたはずなのに、スパイダーマンとしてしか助けられないのか。直接助けたらよかったのに。だって学校では一度能力を披露しているんだからさ
父親としてのノーマン
ピーターのことをそれなりに気に入っていて、気にかけているが...
そのうち、ピーターがスパイダーマンだって気づいてしまう
そういえば、伯母はピーターたちと暮らしているんだ。よかった。
「母さんと同じだ。美人だが、財産を狙った狼だ」
ノーマンはMJにたいして非難する。MJの父親も「お前は母さんと同じだ」 と非難していた。毎回そんな目に合っているのは酷いな...
とはいえ、彼女、どうなんだろ。最初からあまりハリーに入れ込んでいないように見えるんだけど
それはそうとしてこの「母親と同じ」 (ネガティブ文脈) ってところはだいじそう
やば。やっぱりハリーって、「ピーターがMJを誰より愛している」 からMJを好きにように見える、
ピーターがスパイダーマンと知って気持ちが離れたことではじめて息子を気にかけられるノーマン
私の友情にツバをかけおって
たしかにノーマンはピーターを「選んで」 いたんだけどね
とはいえ、ノーマンはハリーにとってはともかくピーターにとってはいい父親のような感じだったからちょっとよくわからないな...わからないというか、ノーマンがそれはそれでかわいそうというか。最後も「ハリーには言うな」 と。
「忙しい人だった」 発言からしても、仕事人間で家族とうまく付き合えなかったかわいそうな親父という感じがどうしてもしてしまう...。しかも、ちゃんと息子 (たち) を愛していたであろうことは伝わるだけに。
「僕には父がいる。おじのベン・パーカーだ」
ベンにとってもピーターにとってもよい展開だ...けど、ノーマンは最後まで、父親にはなれなかったんだ。
ノーマンはちゃんとハリーに愛されていたのに、狂ってしまって なんだかどう思えばいいんだろうか...
どんなに必死に戦っても、いつも愛する人が傷つくのだ
あなたはいつも自信をくれた この私自身のままでいいんだって
ピーターは自分のままで関われなかったのは皮肉よね。
しかもピーターは本当に「いまのMJ自身のままでいい」 と思っているだろうか、夢を追うことを強制しているようにみえてしまった
えー、友達でいようって言っちゃうのか。それでいいのかピーター...
でもMJは気持ちに気づいたみたいでもある
僕に与えられた力は僕を呪いつづける
ヒーローであることと、パートナーをだいじにするひとりの青年であることが両立しないという感じの理解でいいのかな。
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EDロール、くもの巣がついてるデザインがかっこいい
曲も、ハードロックと、カップヘッド的な曲とでかっこよかった
「みんなの隣人」 か
たしかに普通の少年が力を得て...的なプロットではあった。でも!! 彼学業でめちゃくちゃ結果出してるじゃん...
kana.icon
日本のアニメに見慣れていると典型的なヒーローものに見えるけど、アメリカのヒーローもの文脈的には少年のヒーローというパターンはほぼなかったらしいからなるほどというかんじ
日本で特に人気があるとか、なんかそういうのはあるのだろうか?
「大きな力には大きな責任が伴う」 というテーマ、ヒーローであることによる苦悩や痛みというテーマがとてもよかった
アダプテッドファミリーというか、直接血が繋がっているわけではない家族として暮らしている設定も素敵だった!
クソ田舎で底辺家庭で苦労するMJ、成功のポテンシャルは持っているけどナードだから排斥されているピーター、そしてそれぞれが都会に出る設定も「わ、わかる...」 という感じで...そういう田舎問題 & 学校問題的なものが描かれていたのはけっこう好きだった。そして、時代の変化によるリストラやコンピュータの台頭といったもので排斥されるノーランも注目できる。
「父と息子」 「母と娘」 テーマも盛り込まれていたけど、ちょっと捻れていてどう思えばいいのだろう、MJが(周囲によって押し付けられている) 母親問題はいい形で解決するだろうか? 仕事人間で息子をうまく愛せず、自分と似たピーターを愛そうとして拒絶されてしまったノーランは悪役として処理できるかと言われるとむしろなんか切ない、
脚本がよかったから、脚本のことしかほとんど書いていないけど、おそらく当時の技術からみると最先端のものが使われていたんだろうな。今みるとどうしても普通というか、古いという感じがするけど。
演出と劇伴がなんとなくゼロ年代のハリウッド映画っぽい。
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アメリカ的なヒーロー
「孤児」 である
移民のメタファー
家計よりも力を重んじるアメリカ的な理念を体現
一般に、孤児の物語は主人公が由緒正しい血筋だったことがわかるというものが多い
スサノオ神話
しかし、アメリカの場合の孤児の物語では血筋ではなく力が重要である
近年のアメリカン・ヒーローと同様の傾向
不条理な現実に悩み、傷つく
叔父の死
新聞の中傷や、人々の誤解
突然スパイダーマンになってしまうピーター
現代人を取り巻く状況のメタファー?
成長のメタファー
元々、アメリカの作家や映像作家は少年の成長や若者の傷つきやすさを描くのが得意
コミックという文化
最初期からのパターン
さえない主人公のもうひとつの顔
主人公に、少年たちが自己投影しやすい
コミックの販売を、新聞屋からコミック専門店へ
キャラクターの特許申請、ライセンス契約
9.11と国民感情
スパイダーマンはニューヨーク土着の物語である
ピーターの家があるクイーンズのサニーサイドの印象深い登場
世界貿易センタービルのCGでの削除
kana.icon こんなことやってたんだ!!! 地理的情報を全く持たないから気づかなかった。
ヒーローものの、政治思潮や国民感情の反映しやすさ
コミック版での、9.11哀悼ストーリー
スパイダーマンの政治姿勢が色濃く現れる
敵のグリーン・ゴブリンも、惨状に心を痛める
映画クライマックス "You mess with one of us, mess with all of us"
ブッシュ大統領の、"When you strile one American, you strike us all" と酷似
この言葉は、アフガニスタン空爆の正当化という文脈
政治的に利用されかねない危うい作品
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