アメリカン・ヒストリーX
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【公開年度】
ネオナチ
もともと貧しく恵まれない白人たちが、差別是正政策などに反発し、過激化していった
よそもの、あとから来たものに権利が奪われている、という認識
スキンヘッドが多い
もとはイギリスの労働者階級のカルチャー
1980~ 移民排斥運動を行う集団のファッションに取り入れられる
kanasnote.iconアメリカにこのスタイルが波及していったが、貧困層・労働者階級ということで親しみを感じるのか?
2000年の南部諸州貧困法調査局による調査では、219の団体がある
KKKなどの集団を合わせると、525に登る
人種・民族問題
人種政策・移民政策がホワイトトラッシュを生み、さらに人種・民族間での緊張が強まっている
「白人たちを失職させ、白人たちの社会を壊した」
憎悪犯罪
映画内での、「プロテスタントの白人」以外への憎悪
kanasnote.icon黒人だけでなくアジア系も標的(実際、映画で襲撃されたのはアジア系のスーパー)、またカトリックの人々も
特定の集団に対する敵意から犯す犯罪
アメリカの高校
アメリカの高校は元来、自由な選択科目制度と教師の大きな裁量に特徴があり、自動車教習で単位が取れたり、映画内のレポートのように「融合領域」の科目もさかんだった。が、1980年代には読み書きできない17歳以下が13%いたため見直されている(諸外国の教育改革・岸本睦久による) kanasnote.icon
映画内では黒人たちが強盗をしたり、生徒をいじめたりするシーンが多い(これは実際にある程度そうなのだろう)ことで、きょうだいがネオナチになっていく過程にも「わかる」と感じさせる。そして実際には彼らより残虐な行為を繰り返していたデレクが更生し家族みんなで幸せめでたしなエンドではなく、兄に影響を受けた弟が黒人の同級生に殺されてしまうという終わりもがよい。その人間がどんな人物かということに人種は関係ないと刑務所で学び帰ってきたデレクは、父(黒人に射殺された)に次いで弟もうしなってしまうが、きっともう「黒人」を憎悪することはないだろう。でも、母親のほうはどうだろう?デレクがいた白人主義団体に襲撃された人たちは?一朝一夕では解決しない問題の困難さが見えるラストだ。だれかが「回心」しても、憎悪に戻ってしまう要因が大きすぎる。