なめらかな世界と、その敵(早川書房)
https://gyazo.com/2af0c8a01200871a8280d08414420b3a
批評家としてすばらしい人が、批評のいっかんとして自分でも物語を書いている、という感じ。物語...と言っていいのか。思想書...。
kana.iconはこういう感じの作品好きだなあ。伊藤計劃を良く引用するけど、この人はかなり近い作家と見える。 というか、しらないだけでSFの人はみんなこうなんだろうか?
作品はけっこう硬派だと思うんだけどね。kana.iconはオバンだから、アニメイラストの表紙だとライトノベルに見えて敬遠してしまう。(まあライトノベルの中にだってハードなもの、あるけど。)
個人的にいちばん面白かったのは美亜羽へ贈る拳銃。自分のいまのテーマにひきつけて考えられることがたくさんあったから。そして、解釈があっているのかはわからないけど、ラストの終わり方が好きだった。 引っかかるのはゼロ年代の臨界点。これはSF史の知識がないと理解が難しいかな。だからちょっとkana.iconには難しかったのだけど、もっとわかりたいなと思う意味で引っかかり。 一般に人気と定評あるのはシンギュラリティ・ソビエト。まあなんというか、伊藤とかSFファンは好きそうだよね。実際よくできていて面白いと思うし。kana.iconは知識不足・経験不足で、良い読者ではなかったかもしれない。 参考 :
public.icon