内向の世代
内向の世代(ナイコウノセダイ)とは? 意味や使い方 - コトバンク
1970 (昭和 45) 年前後に登場してきた一群の文学者たちを小田切秀雄が「自我と個人的な状況のなかにだけ自己の作品の手ごたえを求めようとしており,脱イデオロギーの内向的な文学世代」と評したことによる。古井由吉,阿部昭,黒井千次,小川国夫,坂上弘,後藤明生らの小説家,川村二郎,秋山駿らの批評家を指す。「戦後派」の小田切は「内向の世代」の語に,その閉鎖性への批判を込めていた。しかし,社会全体が非イデオロギー化していくに従い,内面に沈潜することで外部の現実を浮き立たせ,浮遊する生の不確かさを描くその表現方法は,むしろ時代を誠実に映すものであるといえるだろう。今では,「内向の世代」はこの文学者たちの傾向を言い当てている語として,価値判断抜きに用いられている。
びっくりするくらい誰も知らなくてお恥ずかしいkbyshwtn.icon
内向の世代 - Wikipedia
この一派の擁護に回った秋山駿、柄谷行人などの文芸評論家を含める場合もある。
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