change
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デモ:
change - Google Drive
意図
音楽面:
最初はゴスペル/ディアンジェロみのあるアブストラクトなエレクトロにしようと思ってたけどベースとドラムをダッダッ…ってやるのが気持ち良すぎて一気にディアンジェロ路線へ
メロディやハーモニーはメロウだけど一個一個の刻みを暴力的なまでに「叩く」
この曲に乗ったまま腕や頭を振り回して踊る男のイメージ
「叩き」がある曲、自分の代わりに暴れてくれているようで救われる時がある
野生味
重いものを持った腕を振り回しているときのようなスウィング感、遠心力、制御できないが故の滑らかさ
ある種の脱力感、怠さでもある。
チルの極北にある暴力
暴動が起こる曲にしたい
内容面:
change 歌詞
慢性的な絶望感や無力感、アパシーをきちんと描き切りたい
村田沙耶香の世界99を読んで思ったけど、グロテスクなものをきちんとグロテスクに描き切る表現は強い。どうしても中途半端な希望を提示したくなったり、あるいはウェットな自己反省を描いて自分を正当化しようとしたくなってしまいがちだが、そうするとメッセージが作品の中で閉じる感じがある。世界99はそういう半端な救いを排除することで、読み終わった後に現実世界のすべてがグロく映るような強度を獲得しててすごい
希望ではなく苦しみを苦しみとして描き、それを声に上げること自体によって生まれる救いを目指したい
KendrickのAlrightみたいな
この世界の資本主義リアリズム的な閉塞感・終わりのなさに完全に埋没している当事者の語りとしての歌詞
これは被害者性だけでなく加害者性の面も持つ
特に2Aの歌詞は語り手が「誰かに言われた」言葉でもあるし、それを内面化した語り手が「誰かに言う」言葉でもある
トーンポリシング、性的加害の軽視、恋愛市場、ホモソ
世界がよくなることではなく、「もうおしまいです」と言われるのを待っている感じ
全てを諦める口実を待っている感じ
詳細
歌
change 歌詞
歌い方
https://open.spotify.com/track/6WmIyn2fx1PKQ0XDpYj4VR?si=jJuQa0VoQ0ygoa4u1n3pvw&context=spotify%3Aplaylist%3A0bOjQxO1YVmqtKwkTl57zR
https://open.spotify.com/track/3vQ4T78TTMOjQXGfXVKQJo?si=C5i9R34iSjuJMw34iFzKTw&context=spotify%3Aplaylist%3A0bOjQxO1YVmqtKwkTl57zR
ファルセットではあるけどこの辺の曲のような力強さが欲しい
ベタに拡声器持って歌ってるようなイメージ
グルーヴ
1・3拍目をめっちゃ遅らせ、2、4拍目はジャストくらい
ただしスネアだけは早めに叩く
それによってリズムがつまづき続けるようにする
コード
C - - G - Gaug -
ずっとこの繰り返し
keyはGmaj
サックスのイメージ
デモではサックスを3パート重ねていますが、大まかに下記の2種類に分けられます
遊び・合いの手役
リフ役
遊び・合いの手役
2A前半などに入っているロングトーンや装飾っぽい音を入れているサックス
フレーズはあまりかたちがはっきりしているものでなくてよく、アドリブ的な方が◎
雰囲気としてはchange#68cb5e310000000000b1a300のイントロに入っているサックスを目指したい
リフ役
2A後半や2Chorusに入っている「ぺっぺっぺっぺーれっ」みたいなサックス
2Chorus後半ではこれを2パートに増やして重ねている
こちらは合いの手サックスとは違い、ドライでざらざらした質感が欲しい
フレーズもデモに入れたもののような、ボーカルと面白く絡めるミニマルなリフを反復したい
ところどころ抜きやズラシを入れてスリルを出したい
構成
※数字は小節数を表す
Intro
8 コーラスのみ
8 ベース、ドラム、シンセベース、シンセグロウルin
1Aメロ
16 歌in
1Chorus
16 "Nothing is gonna be changed"~
前半8と後半8
2Aメロ
8 歌、コーラス、サックス、シンセベースのみ
8 ドラム・ベースin
サックスがリフ的にin
Break
8 歌、ギター(アルペジオ)、サックスのみ
次第にシンセ系がフェードアップ
2Chorus
16
前半8 1サビ+サックスリフ
後半8 全部乗せ
参考音源
リズム・グルーヴ
The Beatles - Come Together
https://open.spotify.com/track/2EqlS6tkEnglzr7tkKAAYD?si=Wu9OE5vaTNOGm_j0VSwNqA&context=spotify%3Aplaylist%3A0bOjQxO1YVmqtKwkTl57zR
2:00- のパートが無限に続くイメージ
D'Angelo - 1000 Deaths
https://open.spotify.com/track/5Zvp0QO5e9cGhYHywdrfyQ?si=oXAO5JZ_RwOq6-dC1iEvgA&context=spotify%3Aplaylist%3A0bOjQxO1YVmqtKwkTl57zR
この重さ、「叩いてる」感
リズムのつまづき感もこの感じ。表拍が重く、裏拍が性急になる感じ
PJ Morton - How Deep Is Your Love
https://open.spotify.com/intl-ja/track/7eCeUkY5kbAvdWQKpBU6io?si=8b07b6c337014838
メロウではあるけどリズム的な感覚は近い。全ての拍で叩いている感じ、その間にあるハネ
Steve Lacy - Helmet
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0DmkBOGgEWMbUJlL6VwwF2?si=245e2a0636c54873
これよりは重くしたいがガチャガチャ感は真似したい
雰囲気・質感
Blood Orange - Saint
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2PzWUwFXApjQBZzKMl4Hd6?si=146f438279034645
こっちの方がアンビエントみが強いけど、サックスの質感のイメージはこれが近い