夏の短歌2022
夏の短歌2022
青空への巨大感情
メモ
青空がきれいに見えるからぼくは生きている
底にいるからこそきれいに見えるものがある
生命感と自分の空虚との対比
ひとに生やしたい感覚はなにかあるかな?
青空を見て死ぬことを諦めて欲しい
青空だけで泣けるだろうか(14)
はい言い過ぎ(言い過ぎおじさん)
きみだって、あの夏のことを知っているんだ。だから空が青く見えるんだろ。
夏かな?
サマーコンプレックス
僕たちは正しい夏を過ごせない。だからあの空は青くて青い。
空の美しさを伝えるまでは僕は死ねない。死にたくなっても空を見上げて青いと思うなら、それが美しく輝いているように見えるなら、僕はそれを一生抱えて、呪いのように生きていく。
青空が抽象的になってるからだな。呪いのように生きていく、みたいなのは入れ込むとして、どっちかはまるごと青空の綺麗さを解像度高く伝えないといけない。
ひかり、かがやき、あおとしろ その中だとかがやきが比重として多いかな。
全部に詰めるんじゃなくて、いくつかの歌にするのもよさそう。
青空とは僕に振り向かない。夏は僕を許容しない。
夏への感情巨大すぎてわからんくなってきた。歌に収まらない。
命の季節
生命との対比で死が出やすいなぁ。“生きすぎている”感覚が強いのかもしれない。
歌
1ああ夏よいっそ殺してくれないか 青葉は陽射しを反射している
生きる、を入れたいけど、青葉のいきいきとしたところに任せるしかないか
茂る、が入るとより生命の怖さが出るかな
陽射しを浴びて青葉は茂る ←を思いつくが、これは全部当然では??
まぁここまですると言い過ぎなことがわかったので、こんなもんか。
日陰のベンチで聞く蝉の声
夏は自殺を許容しない
蝉は言う大声で何かものごとを
お前は死んだ蝉になる
2蝉の声 日陰のベンチで聞く夏は僕の自殺を許容しない
夏は聞いてるだけじゃない
3 車窓には青葉「急停車します、ご注意ください」揺れる
4 流れてく家々の群れ 背景は動かない青でアニメみたいだ
5 あなたにはわからないはずの夏がある 「ねぇ、このアルバムの女の子誰?」
6 生きるため人を苛む声がする 素数のセミは孤独を知らない
7 死に浸るために煙を吐く深夜 蚊が群がるから生きてるみたいだ
8 遠く鳴く真夜中の蝉 火をつけた煙草が燃えきるまでは死んでいたい
9 ぬらぬらと照る陽を避けても汗みどろ 蒸した夏より半袖がきらい
10 東京の気温は36℃《さんじゅうろくどシー》 平熱の夏が僕をハグする
夏が僕に、が正しいが、これは夏が僕を、のほうが感覚に近い
11 夏が嫌い 陽のことだけ見る向日葵とみんなにおんなじ態度の太陽
「だけ見る」「だけを見る」のニュアンスの違いあるきがする、前者が好き
下の句はニュアンス合ってるけどちょっと表現が違いそう
12 ずいぶんと湿気たツラした空模様 八月、お前も落ち込むんだな
13 晴れたまま雨が降ってる夏の空 2で割り切れない数の油揚げ
14 青い夏 キックボードと自転車とスケボーで支え合う少年たち
15 夏よ 夜店の揚げじゃがバター 遠くの花火が僕を置いてく