スケジューリングスタイル
スケジュールを立てることの個人差のこと(Avnet & Sellier,2011)
スケジューリングスタイルの違いがあると、活動は同じでも、「どのような基準で次の活動に移るか」が全く異なることになる
もともとLevine(1997)によって文化心理学的な観点から検討されていた
スケジューリングスタイルは大別して二つある
時刻を基準としてスケジューリングを行うスタイル
例えば、8時に起床、12時に昼食、18時に帰宅、など
時刻重視スタイルの文化圏では産業の効率化と集団での活動が重視される。
また、ビジネスにおける成功や収入の多さが文化的に重要な指標としてみなされる
Levine & Norenzayan(1999)
これを使ったときには以下になる
因果関係の認知が弱くなる
外的要因に原因を帰属しがちになる
促進焦点の人はこのスタイルを好み、このスタイルでパフォーマンスが向上する 行っている活動の進捗を基準としてスケジューリングを行うスタイル
例えば、目が覚めたら起床、空腹になったら昼食をとり、抱えている案件が片付いたら帰宅する
出来事重視スタイルの文化圏では、人間関係の維持や社会的な義務の遵守が優先される
予定や時間の使い方は柔軟に変化するものとして捉えられる
van Eerde & Azar(2020)
これを使ったときは以下になる
因果関係の認知が強くなる
内的要因に原因を帰属しがちになる
防止焦点の人はこのスタイルを好み、このスタイルでパフォーマンスが向上する 時計が出回るまえは全ての人間が出来事重視スタイルで生きていたが、発展によって時刻重視スタイルが主流となっている