骨巨細胞腫
#骨腫瘍
• 概念
ー 間葉腫瘍細胞と多数の多核巨細胞の2種類の細胞成分よりなる骨腫瘍。発生頻度は比較的高く、原発性骨腫瘍の9.1%。
【好発年齢】
– 骨成⻑完了後の20〜30歳台(→変形性関節症としては若く,外傷や腫瘍が考えられる.ただ骨肉腫にしては年齢が上
• 好発部位
– 過半数が大腿骨遠位骨端か脛骨近位骨端。次いで骨盤、上腕骨近位、大 腿骨近位、頭骨遠位、腓骨近位
発生部位(骨端~骨幹端)
【問診】
外傷歴がない(→変形性関節症,関節リウマチ,腫瘍性病変が疑わしい
【検査】
X線
• 画像所見
– 局在:骨端、髄腔病変(eccentric) – 辺縁:sharp lytic
– 骨破壊:地図状
– 骨膜反応:少ない
– 腫瘍内部:出血を伴うことがある
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生検組織のH-E染色
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中間悪性
まれに肺転移
【治療】
病巣掻爬・骨移植術:関節を温存する病巣掻爬・骨移植術が第一選択となる.単純な掻爬では再発の可能性があるため,掻爬にフェノール,熱処理,焼却などの補助療法が併用されることが多い