食道アカラシア
#消化器 岩谷先生
【病態】
食道平滑筋層内のAuerbach神経叢細胞の変性・消失により、
➀下部食道括約筋の弛緩不全
②食道体部の蠕動障害
をきたし通過障害を生じる。
頻度は10万人に1-2人程度。発症原因は明らかではない。
【症状】
早期からの慢性進行性嚥下障害
食物の口腔内逆流、誤嚥(→誤嚥性肺炎)
胸痛
体重減少
【診断】
内視鏡による特徴的所見
食物残渣の貯留、泡沫状残差
口側食道の拡張、鳥のくちばし様
食道造影によるLESの弛緩不全
食道内圧検査:LES圧上昇、弛緩不全、食道蠕動波の消失
【治療】
➀薬物治療(Caブロッカーなど)効かない、、、
②内視鏡的バルーン拡張術 あまり効かない
③外科手術(Heller-Dor術:筋層切開+噴門形成)10中9人はよくなる。括約筋切っちゃおう
④経口内視鏡的筋層切開術 POEM 外から傷を付けずに. 筋肉と粘膜下層の間にトンネルを掘っていく Per-Oral endoscopic myotomy