透析患者
■透析患者の疫学の重要点
●透析導入の原疾患は,糖尿病性腎症,腎硬化症,慢性糸球体腎炎の順である.
●透析患者の総数は約34万人である.
●透析患者の1年生存率は87%,5年生存率は59%,10年生存率は36%と長期生存率は不良である.
■透析患者の心不全の原因
●高血圧性心筋症
●内分泌異常
●不整脈(心房細動など)
●自律神経機能障害
●非心臓性浮腫(体液過剰,貧血,高血糖など)
被嚢性腹膜硬化症(EPS)
【腹膜透析療法の禁忌】
1)絶対的禁忌
①腹膜機能低下や広範囲の腹膜癒着など腹腔内面積が著しく少ない場合
②患者自身が腹膜透析の実施が困難(知的障害や精神障害など)で介助者がいない
2)相対的禁忌
①腹膜癒着や多発性囊胞腎など腹腔内の有効面積が少ない
②鼠径ヘルニアや横隔膜ヘルニア(手術後には実施はできる)
③COPDなどで高度の換気障害がある(腹部が透析液で張ってしまうので,換気に影響が出る)
④人工肛門所有者
⑤憩室炎を繰り返す患者(憩室炎を起こしたら腹膜炎に容易に至る)
⑥ステロイド服用中
■透析患者の食事療法基準
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