爪
Terry’s nail
肝硬変の患者、糖尿病
Spoon nail(Koilonychia)
氷をかじっている若い女性
低色素性貧血(特に鉄欠乏性貧血)、SLE、ヘモクロマトーシスなど
Beau’s lines
半年から1年以内に病気
Mees lines
爪に生じる白色の横溝
毒物(ヒ素やタリウムなどによる重金属中毒)や繰り返す腎不全
本邦においてみられるのは化学療法中の患者
Muehrche's lines
爪の横方向に白色線として認める
ミュルケ線は低アルブミン血症(2.0以下)に特異的とされているが定かではない
他との鑑別は爪床の血流の異常が原因と解釈されており、爪の成長によって移動しない
皮膚もてかてかしている
yellow nail
タバコをもって吸っている
Quitter's Nail
爪は約0.8-1.0mm/weekで伸びる。これを使って臨床状態がいつ変化したか推測する
NEJM1994
Clubing ばち指
診断基準を満たした80%は呼吸器系の疾患をもっており(肺癌、気管支拡張症、肺膿瘍、膿胸、間質性肺炎など)
10-15%は先天性心疾患、肝硬変、慢性下痢症、亜急性感染性心内膜炎など
残りは遺伝性
シャムロスさんが亜急性IEになったときに見つけた
片側性であれば、麻痺or血流障害 PAD
COPDと診断された患者に両側性でばち指があれば肺癌を疑って、胸部CT!!
気管の短縮 short trachia
胸骨上縁より甲状軟骨下縁までの距離は正常で3-4横指であるが、COPD患者では1-2横指と短縮していることが多い
これは、肺の過膨張によって縦隔と気管が下方へ牽引されたために生じる
胸鎖乳突筋の肥厚
慢性的病態を示唆。1秒量1L以下の気流障害を示唆
中斜角筋の肥厚
努力肺活量1L以下を示唆
Dahl’s 徴候
破砕されたヘモジデリンが沈着
Hoover徴候
右の季肋部だけが反応
Rattling
ゴロゴロ痰がふれる。痰が吐けない
触覚振盪
胸水があると音が増加
Ear crease sign(Frank徴候)
45度に斜めにわれた耳のしわで、血管弾性繊維の減少と相関しているとされる