気管挿管
#救急
〔意義〕気道開通の維持,気道分泌物吸引が可能,高濃度酸素・薬剤の投与が可能,誤嚥を予防
〔適応〕
①意識のない患者において,救助者がバッグバルブマスクによって十分に換気できない場合■意識障害における気道確保の適応
②気道保護反射が失われている場合(昏睡または心停止)
〔合併症〕片肺挿管,食道挿管,中咽頭の損傷,換気中断による低酸素血症など
〔挿管後の確認事項〕チューブの位置の確認
●胸郭の動きに左右差がないこと
●五点聴診(心窩部→呼吸音なし,両側上下肺野→呼吸音に左右差なし)
●チューブ内の水滴の存在およびその上下移動
●呼気CO2検出
※挿管のためのCPR中断はできる限り短くする.挿管困難な場合には挿管に固執せず,バッグバルブマスク換気を行うことが重要.