換気血流比不均等分布
<換気量の分布>VA
重力の影響によって、肺尖部は肺の重さがかかるため引き伸ばされるが、肺底部はあまり重さがかからないため、あまり引き伸ばされない。
→肺尖部では換気量が少なく、肺底部では換気量が多いという換気量の不均等分布がみられる
(=引き伸ばされる余地が肺底部の方が大きい)
<血流量の分布>Q
重力の影響によって、肺尖部と肺底部には、静水圧差が生じる
静水圧は肺尖部で低く、肺底部で高いため、肺尖部の血管内圧は低く(血管内径が狭く)、肺底部の血管内圧は高く(血管内径が広く)なる
→肺尖部では血流量が少なく、肺底部では血流量が多いという血流量の不均等分布がみられる
<生理的な換気血流比不均等分布>
VAもQも肺尖部で少なく、肺底部で多いが、QはVAよりも大きく変化するので、VA/Qが
肺尖部で上昇
肺底部で低下
Qの影響力が強い