Duchenne型筋ジストロフィー
【病態】
筋細胞膜たんぱく質ジストロフィン遺伝子小欠失。有病率は出生男児1/5,000人。女性は典型例~無症候性の保因者
Lyon現象→心筋障害
【問診】
家族歴
【身体所見】
①近位筋優位の筋力低下……Gowers徴候(登攀(とうはん)性起立)
②近位筋優位の筋萎縮……遠位筋は比較的保たれる.下腿筋の仮性肥大は筋線維が壊死に陥り,結合織に置き代わったものであり,硬く触れる.Pseudohypertrophy
③アヒル(鵞鳥)歩行……3-5歳で動揺性の歩行を呈する.肢帯部の筋力低下による.12歳ごろまでに車いすが必要となる
④関節拘縮,脊柱側弯
⑤心筋障害、心不全、呼吸障害
<身体診察>うるは先生
家族から見ての変化
会話(良好、声量よい)
MMT(手を握って、持ち上げる)
【検査】
CK上昇
AST/ALT高値で気づかれる
尿中クレアチン/クレアチニン比↑
筋電図:筋原性変化
【確定診断】
遺伝子検査:ジストロフィン遺伝子異常
筋生検・ジストロフィン染色:ジストロフィンの欠失
免疫染色
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【治療】
対症療法
ステロイド(→症状の進行を遅らせる)
歩行可能期に理学療法(→合併症の予防)
呼吸不全には人工呼吸器を使用
栄養管理(胃瘻など)