2018ベスト | taizooo
https://gyazo.com/3591a9c30887c429a7959bc8d0a243a7
みんなで Best of 2018 書こうぜ、ということで
ちょっとずつ書くtaizooo.icon
Best について
聴いた順に並べる。
https://gyazo.com/1ac781c7b72a16dcbbaa09158b6f6655
Stevie At The Beach | Stevie Wonder
2014年からずっとファンクを漁っている
2017年末から2018年始めにかけては Stevie Wonder だった
今週はもうずっとスティービー・ワンダーの castles in the sand ばっかし https://twitter.com/taizooo/status/934249201684201472
ずっと "castles in the sand” 聴いている。スティービー成長して声変わりだったりモータウンがどう売り出して良いのか迷ってたりで低迷していた時期の作品らしいんだけど、その声変わりの声もハーモニカもとても良い。ストリーミング じゃなかったらたぶん聴かない。それは世間の評判がイマイチだから。よほど好きじゃないとわざわざ買わない。全部聴くというスタイルが出来るようになったからこういう発見がある。こういうのはストリーミングのもっと日の当たるべき部分だと思う。 http://taizooo.tumblr.com/post/167935742230
スティービー、アルバム毎にどんどん良くなっていく https://twitter.com/taizooo/status/942342559950442496
スティービー・ワンダー、来るべき世界にたどり着いた感じ https://twitter.com/taizooo/status/961619111175311360
ストリーミングの時代に、全部聴く、ということの意味
https://gyazo.com/f5405b7d33c821aae5ab78af0916fef4
4444 | Sam Gendel
ということで、Sam Gendel を聴いている。そして世界は広いなあ、と思った。ファンク探訪( FUNKStudy )、年初にスティービー・ワンダーを(片っ端から)聴いていたんだけども、気がついたらなぜか停滞した感じになっていた。なんというかもう掘り尽くした感じに。でもそれは音楽の問題じゃなくて、オレの感受性の問題だったらしい。 そういうわけで、聴く音楽が一気に21世紀になったのと、音楽は綿々と繋がっているのだなあ、ということを実感している。 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/04/16/195546
Sam Gendel から Madlib へ
MADVILLAINY | Madvillain
まだINGAとして活動していたサムのことを紹介した。Madvillainの「Strange Ways」をとりあげたり、 http://turntokyo.com/features/features-sam-gendel/
Sam Gendel がその前にやっていたバンド(?) INGA で Madvillain をやっていたとのことなので、であるならばまあひとまず聴くよね、ということで、
ジャケットがマスク( MF DOOM )なので非常に親近感がある
https://playatuner.com/2017/03/mf-doom-mask/
あまりこのアルバムについては言及が残っていないんだけど、2018年末から振り返ってみると、ここへ繋いだことがあとあと大きな変化を生んだ、と言える
Madlib から Snarky Puppy へ
The Revival | Cory Henry
そして Mr. Bongo, Awesome Tapes from Africa, and JAZZMAN へ
Mr. Bongo というレーベルの "Brazilian Beats" というコンピレーション・アルバムのシリーズ
Mr. Bongo というレーベルの Brazilian Beats というコンピレーションアルバムの、ブラジルというかラテンというかジャズというかサンバというかそういう得体の知れない音楽から始まって、 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/09/18/190422
Madlib はたくさんの別名で活動してて、そのうちの一つ( Jackson Conti )が Brazilian Beats 7 | Mr. Bongo に収められていたのがキッカケ
Madlib スティービー・ワンダーのヤツがあるらしい
Stevie: Instrumental Tribute to Stevie Wonder | Yesterdays New Quintet
https://www.amazon.co.jp/dp/B0001UZRNO
Awesome Tapes from Africa というレーベルのいろいろなアルバム
Mr. Bongo と同時期に Awesome Tapes from Africa のカセットテープでリリースされていた音源をコンパイルしたものを漁っていた
モロにアフリカ。土着的な
JAZZMAN というレーベルの "Spiritual Jazz" というコンピレーション・アルバムのシリーズ
そこから JAZZMAN というレーベルにつながって、ジャズというかアフリカというかそういう得体の知れない音楽になって、 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/09/18/190422
今にして思えば、このジャズ、ブラジル、アフリカという流れの中で耳(とその間の脳みそ)が鍛えられたような気がする
「音楽それ自体は、理解するための二つの耳と脳さえあればよい http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/11/05/181716
https://gyazo.com/94ef66d799de55f9508cb05e5f0f9f60
J.S.Bach: The Goldberg Variations | Glenn Gould
やっぱりバッハがいいかな。グレン・グールドが弾く『平均律クラヴィーア曲集』の第1巻と第2巻。 https://moc.style/world/music-critic-kikuchinaruyoshi-03/
菊地成孔は、平均律クラヴィーア曲集をスタンダードとして選んでいたけども、ファンクを掘った経験から言うととにかく一番古いヤツから遡るのが基本なのでグレン・グールドの一番古そうなヤツを選んだ。それがバッハのゴルトベルク変奏曲だった。1955年の録音 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/11/12/165529
バッハずっと聴いていたら、とうとうメロディーが頭の中で勝手に鳴るようになってきた。特定の一曲のモチーフだけだけど https://twitter.com/taizooo/status/1060692809005510656
ピアノだ
そしてクラシカル・ミュージックの泥沼へ
J.S.Bach: St Matthew Passion | John Eliot Gardiner
オーケストラだ
そしてまた少し21世紀に引き戻されたり(でも、けっして元の場所ではない)
Djesse (Vol. 1) | Jacob Collier
オーケストラだ https://twitter.com/taizooo/status/1071376781599371264
メトロポール・オーケストラか https://twitter.com/taizooo/status/1071393710934507520
ヨーロッパでは、国によってラジオ局やテレビ局が自前のビッグバンドを持っているんですよ。昨年共演したオランダのメトロポール・オーケストラも、もともとはラジオ局が持っていたものです https://i-d.vice.com/jp/article/bjed38/miho-hazama-interview
2018年に発売されたものでいうと Sam Gendel と Jacob Collier のヤツだけ。ベストとは言ったものの、これらが一番良かったというよりは、これらがキッカケになって新しい流れに乗ることになった、という感じ。なんとクラシカル・ミュージックを掘り始めている。なにがキッカケになるかわからない。2014年からずっとファンクを掘ってきた。それはストリーミング・ミュージックの歴史でもある。そして今、同じスタイルでクラシカル・ミュージックへの旅が始まった。
/CD のベストを書いてて自分自身ビックリしたのは、その曲のカッコ良さではなくて、その曲を聴いたことで起きた変化の大きさ、を、一番に考えたこと https://twitter.com/taizooo/status/1072833949007638528
ベストという言葉をどう捉えているのかという話でもある。ひょっとしたら、自分はちょっと違うのかもしれない。ねじれている。
そもそも FUNKstudy とは、ということと、ストリーミング / サブスクリプション については、すでに2014年に書いていたので /CD に転載する。
FUNKstudy
2000万曲の音楽という自由
音楽の真理に近づきたいならば、夜中の12時少し前に十字路にいって、スマートフォンの画面をスワイプするんだ
2014年、その最初にこの ストリーミング / サブスクリプション に感じたことは2018年のいまでもほとんど変わっていない。 FUNKstudy と呼んでいるこの活動は2007年に始まった reblog 世紀と密接に関係していて、それは自分にとって、インターネットが実世界に滲み出して来た現象でもある。あのとき感じていたインターネットは、終わっている一方で、始まってもいるのだ。
ストリーミングとの出会いは、その最初から「サブスクリプションは片っ端から終わってしまう」という関係だった。
わたしたちは毎晩毎晩ゆっくりと死んでいて、毎朝毎朝ゆっくりと生まれ直している。そういうものだ。 http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/12/01/095247
なにもかも、毎回毎回、片っ端から始まって、始まった途端、片っ端から終わっているのだ。
ぜんぜん別の場所にあるものが、重なって見える。いま起こっていることが、いつか体験したことのように感じられる。速すぎてよく見えないけど、出会った瞬間に別れている。それを繰り返している。からだの輪郭が高速に振動して、中と外が入れ替わっている。なんども死んでは、生まれ変わっている。それはそれとして、わたしたちはきょうも暮らしていかないとならないから、便宜上こんなことをセブンイレブンと呼んでやりすごしているわけなのだが。 https://poem.shikakun.com/benri/
ぜんぜん別の場所で鳴っている音が、重なって聴こえる。いま響いている音が、いつか聴いた音のように感じられる。速すぎてよく聴こえないけど、鳴り響いた瞬間に鳴り止んでいる。それを繰り返している。二つの耳の鼓膜が高速に振動して、過去と未来が入れ替わっている。それはそれとして、わたしたちはきょうも暮らしていかないとならないから、便宜上こんなことを Best of 2018 と呼んでやりすごしているわけなのだが。
taizooo