『穴』
1960年のフランス映画。ジャック・ベッケル監督。
凄まじく面白い脱獄映画でした。
今後も見直していきたい作品です
131分のうち90分~100分くらいは、構造体としての刑務所を出し抜いていく王道の脱獄物です。
監獄内にあるもので作る潜望鏡、砂時計、ダミー人形などのガジェット、看守の目をすり抜ける連携プレイ、コンクリート壁を轟音とともにぶち破っていく穴掘りなど、活劇としてとても魅力的です
ところが、ラスト20分ほどは一転して心理サスペンスです。
それまでの活劇の裏で気づかないうちに蓄積されていた囚人たちを縛りつける人間ドラマが一気に立ち上がります
『アルカトラズからの脱出』もそうでしたが社会に穴を開けると、最後の障壁として人間関係の壁にぶつかるのかもしれません
とても面白く、それ以上にとても好きだと思える映画で、いつか誰か見たことある人と語り合う機会があるといいなと思います
あと、いつか脱獄映画作りたい…!笑