『アルカトラズからの脱出』
2023年6月1日 再見
導入の素晴らしさ。
橋をなぞってそれに繋がらない海に浮かぶ孤島
雨が降ってきてイーストウッドが車、船と運ばれていきアルカトラズ島の刑務所に入れられる。
真っ暗な独房
落雷の光
ウェルカムトゥアルカトラズ!
見返すと縦方向の動きに満ちている
脱獄は通気口を通って上へ上へ。ジャンプで届かないダクトへ二人がかりで飛びつく、金網をよじ登る、飛び降りる
所長は鳥をかごに閉じ込めていて鳥の絵を見て絵を取り上げる
黒人は階段で各を分け、その頂点に立つイングリッシュは図書館で梯子にのぼって本をとる
看守は高所から銃で制圧する
全体を通して重力が重くのしかかっている感じがするので最後に海に沈んだのかどうかという浮力が宙づりになって終わる
大好きな作品
脱獄を成功させる三人は脱獄のこと以外何も考えていないのがいい。
絵が好きな囚人、本を管理している囚人、ネズミ飼ってる囚人など監獄の中で楽しみを見つけている人は脱獄のことを考えない
でも看守や所長にいじめられる
そしてキーマンは脱獄仲間で一人だけ当日ベッドから出ていけなかった囚人
彼だけは脱獄の少し前に面会で愛する人と会うシーンが描かれる
監獄の外に愛する人、つまり脱獄して会いたい人が社会の中にいるからこそ、脱獄するという社会に牙を向く行動、命をかける行動ががとれない
そして、脱獄成功した三人の生死は闇の中というのも素晴らしい