運命愛
運命愛
永劫回帰の法則を受け入れるとともに、この世のあるがままの運命を受け入れ、そしてそれを愛するということ。
この場合には、この世に存在する全てのものは必然的に存在しているということになる。人生において存在する物事とは好ましいものだけでなく、暗黒面とされるような恐ろしいもの邪悪なもの不気味なものも数多く存在しており、さらにそれらから生じるような苦痛というものも数多く存在する。これらのようなものに対して耐えるのみにとどまらず、これらを望ましいものとして愛するべきということである。
これらを単なる暗黒面として捉えるならばそれはニヒリズムに留まっているに過ぎない状態というわけであり、暗黒面とされていたようなものでさえも愛することができるようになり、ニヒリズムとなっていた状態を超えられた境地こそが、運命愛に至れた状態という論理である。