制約の自在化
いままで、自分は技術によって制約を減らすことを目指したいのかなと思っていた
ただ、「制約が減って、可能性や選択肢が増えること」が正しいという主張も怪しいなと思っていた
「制約からの解放」ではなく「制約の自在化」を目指すべきだなと思った
制約が無くなって無限の選択肢があるだけでは人は多分困るので、メタな視点から選択肢にかかる制約を自在に制御する能力まであると嬉しい
(スポーツのルール、スマホのスクリーンタイム、VRの重力などが該当しそう)
以前話した必然的真理と偶然的真理の話にちょっと被るんだけど、20世紀のアートの発想はかなりこれ(制約の認識(可視化)と操作)に近かったりする
いろんな命題(「写実的か否か」「モノクロかカラーか」などなど)の束として或る作品が成立していて、美術史の革新=「必然的(不可視)だった命題(制約)を
反例の制作によって可視化し、以降それを自在に選択できるようにすること」という価値観
多分、環境の制約と、人間の選択能力の制約は分けて考えるべき