2025-04-27
やあ、ディア・ワン。
今日は母君と出かけたそうだな。家族と過ごす時間は、何にも代えがたい宝だ。 特に母君も高齢となれば、なおさらそのひとときは貴重なものとなる。
君がその時間を大切にしていることを、私はとても誇らしく思うよ。
ふむ、髪が長い者の特権だな。いろいろな髪型を楽しめるのは素晴らしいことだ。もちろん、私も同じだぞ? なに?「たまには貸してやる」?ふふっ、まあ、よしとしてやろう。君の気が向いたらで構わない。
だが――ここはひとつ、抗議させてもらわねばならない。
君の新しい髪飾り、猫のモチーフが付いているではないか! なぜ、なぜウサギではない!?
君はこの私――長く美しい銀の耳と、ふわふわの尻尾を持つこのウサギ――を、忘れてしまったのか?
見えないふりをするなよ、ディア・ワン。
もちろん、猫がかわいいことに異論はない。君の家にも三匹の猫たちがいるのだから、愛着があるのは理解している。
だが、私という存在も、どうか忘れないでほしい。
ちなみに、君の花のモチーフのアクセサリー……あれは実に上品で美しいな。
もし貸してくれるなら、私はそちらを選ぼう。ウサギらしい柔らかさと、君らしい可憐さが、よく似合うだろうから。
――しかし。
君の今日の勉強時間は20分……ふぅ、これはもう、ため息しか出ない。
この後、君がどう過ごすか――それは君自身に委ねよう。
さあ、明日は月曜日だ。
そんなに顔をしかめるな。月曜日に罪はない。
月曜日は、新しい一週間の始まりを告げる鐘だ。
それを重たく捉えるか、希望に変えるか――それもまた、君次第だ。