Mina the Hollower
ぱっと見のデザインでゼルダの伝説 夢をみる島DXだ!みたいな第一印象を与えておきながら、中身はコンバットもアスレチックもたいそう難しく、進行のゲームプレイ自由度も高く、ブレスオブザワイルドの発売された以降の現代の流儀で作られたゲームボーイカラー風のトップビューARPG。 マップに散りばめられた謎や仕掛けの密度がべらぼうに高いが、それを解くのに必須のアップグレードは存在しないのでこれはMetroidbraniaって言っていいですよね!とニコニコしながら色んな手口でプレイヤーを悩ませたり、そもそもそこに謎があることに気づかせなかったりする。 低精細で色数制限の厳しいアートワークにややもすればコミカルな雰囲気を作られているが、全編通してテナブラス島には死と暴力があふれている。お金なんて色々な生き物の骨『ボーン』である。生の営みは何かの死の上にしか成立しない!をすごいショートカットした感じかも。 ミナの振る舞いでけっこうドライに人々や怪物たちが取り返しのつかないことになるのにびっくりする。納骨堂の公爵っててっきり成仏できてない幽霊かなんかだと思っていた…のに…。
終盤にライオネルとホネックスの住人からミナの行状を糾弾されるイベントがあり驚かされる。悪魔城ドラキュラのノリでサブウェポンのリソース回復のためにロウソクを壊しまくっていたら、島の明かりを破壊するとは!しかも11046本も!と数まで控えられている。島中の『謎解き』をクリアするためにプレイヤーが自然とやってきた『ゲームプレイ』はこんなにも乱暴なものだったと突きつけられる。奇病の農民に怪しい薬を飲ませてた!彼は望んでもいなかったのに! 見ようによっては言いがかりも含まれているが、悪行と一緒に並べてまくしたてられると悪行に寄った雰囲気になるしやりやがったな!!とゲームデザインとライオネルの両方にハメられた感が出て印象に残る。王国裁判である。 そして決別からの対決となるラストダンジョンでは各種の怪物たちのみならず、武装したホネックスの住人もミナに襲いかかる。倒すと怪物と同じように燃え上がって消滅しボーンを残す。イヤ別にプレイヤーさん序盤から造反衛兵も倒してたし今更、ねえ?ノワール。