インタラクティブ/リアクティブ
今の計算器空間ってリクエストーレスポンス構造に偏っていて、
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インタラクティブ(相互作用的)をうたってはいるものの、その実態は基本的にリアクティブ(応答的)に近いものとなっています。そのため、人間は常に動作の開始点であることを強いられてしまいます。計算器空間を絶えず動かすために、常に自分も動き続ける必要があるというのは、本来我々の身体が存在する物理空間において自然現象が自分の動作と関係なく作用し続けることを考えると、人間にとってかなり不自然でしんどいものではないでしょうか。
対象を操作する、作動させる、対象から情報を引き出すなどのアクションをざっくりカタカナ語で『インタラクト』と呼んで大きくくくっていたが、リアクションを得るためにアクションを起こしているだけで、対象から作用を得られてないことが多い?
マルチメディア→インタラクティブ→そして未来へ…みたいな90年代を過ごしたので、メディアにはたらきかけて反応を得られることがインタラクティブだと思っていた。
とびだせ どうぶつの森でハロウィンイベント中だけ住人がプレイヤーキャラに話しかけてくるのを思い出した。そこ以外では彼らはプレイヤーキャラに何かの用があってもこちらに近づいて止まる(なんかニコニコする)「話しかけられ待ち」状態になるだけだったので。 計算機側からアプローチをかけられるのは現実世界チックな自然さを持つのかもしれないけれど、パソコン触ってて「アップデートのため再起動しろ」だの「お使いのPCはウイルスに感染しています今すぐこちらをクリック!」だの言われるのは特にそれで心地よいわけではないしなあ。
ゲーム内で自分が他の存在と同格のものとして扱われるのもしんどい気がする。プレイヤーはずるいので。
マルチプレイヤーの作品とかMMOなんかだとまた話が違ってくるのかもしれないが、それはプレイヤー同士が作用しあっているのだしなあ…。