こざね法におけるこざね
こざね法におけるこざね(=小さな紙片)の役割は、短期的な情報の操作と、その捜査中における情報のシンボル化である。長期的な情報保存の役割は、そこでは期待されていない。よって、記憶の形体は圧縮を用いても構わない。「自分」がみたときに、その内容を想記できるなら、単語や記号であっても機能する。必要なのは、むしろ操作性であり、取り回しの良さだ。それを確保するために、記述が圧縮されるのはしかたがないし、望ましいとも言える。 なるべく多くの情報を一望し、操作可能にすること。よって、こざね法の紙片は小さいサイズが望ましい。
初出:2016.Dec.24