「アマチュア思想家宣言」
梅棹忠夫さんの論文。
CiNii 論文 -  アマチュア思想家宣言(講談社版「思想の科学」'54年4月創刊号から再録)
梅棹忠夫「アマチュア思想家宣言」(一九五四)/「思想の科学」/ 『加藤秀俊データベース』 - カリフォルニア・加州ラジオ草紙 (1)
職業的思想家は「思想を論ずる」のが商売である。そこでは一貫性やら体系やらが必要だろうが、それにたいしてアマチュアにとっての「思想」は「つかう」ものである。「思想」をあくまで「つかう」立場でかんがえれば、思考や行動は自由で柔軟なものになる。なにも特定の「思想」に忠義立てするにはおよばない。しょせん「プロ的体系主義」と「思想つかい」のアマチュアとはちがうのである。アマチュアは既成のあれこれの体系のなかから都合のいいところをとりだして組み合わせてつかえばよい。「ばらばらにしたら意味をうしなうのは体系のほうなんで、要素のほうは組みかえたらちゃんとつかえる」のであって、べつだんプロの真似をするにはおよばない。 
思想はつかうもの
刀屋には刀ばかりが置いてある
体系はなぜ必要か
「ばらばらにしたら意味をうしなうのは体系のほうなんで、要素のほうは組みかえたらちゃんとつかえる」
ここは断片からの創造にまさにフィットする。