マイナス金利
しかし、「損してでも(高くても)債券を買う」取引相手が居る場合、金利がマイナスであっても債券を買った方が得になる。
例えば、1000円の債券で1年後に償還されて990円になったとする。10円損する債券を買う人間は普通いない。しかし、この債券をなぜか1010円で買う相手が居るならば、1000円で買って1010円で売れば、10円得をすることになる。
この時の金利を考えると、元々約-1%だったものが、1010円で買ったのだから、金利は約-2%ということになる。
日銀がマイナス金利になるまで買いオペをやっていて、銀行がマイナス金利でも国債を買っていたのはこういう理屈。
日銀は見かけ上は大損しているように見えるが、そもそも通貨発行権を持っている主体であるため、問題とならない。