2024年のアニメ
この記事は「どもがよアドベントカレンダー2024」21日目です。
前日の記事はのぞみさんの「今年の振り返り(後半)」でした。前半の記事の方の話になりますが,ゲーム会に行ったらのぞみさんが居てびっくりした覚えがあります。下半期もアクティブですごい。
本題の前に簡単な自己紹介と今年の振り返りを。
簡単な自己紹介
名前の由来はbarbarossa(伊:赤ひげ)とgoatee(英:やぎひげ・あごひげ)のかばん語です。高校の時あごひげを伸ばしていて,手入れが適当で赤茶けていたのが由来。
どもがよ鯖にはヴぃさんの紹介で入りました。2021年の夏です。
鯖ではだいたいクイズにいます。
暇な時はなにかしながらアニメ見ていることが多いです。
あとはMagic:the Gatheringを遊んでいます。主なフォーマットはレガシーです(後述)。
ボドゲも遊んでいます。重いゲームが好きです。
今年の振り返り
MtG:今年も相変わらずレガシーで緑postを回していました。11月以降はあまりやっていませんでした(理由は後述)。今年は「モダンホライゾン3」とかいうので出た「超能力蛙」が暴れまわることになりましたが,緑postも「苛立たしいガラクタ」「まき散らす菌糸生物」「コジレックの命令」「次元の結節点」でめちゃめちゃ恩恵を受けた側でした。「ウルザの塔」だけ入ってるの何?でも2tで4マナ出るの強ぇんだ。まさかデッキから「原始のタイタン」が消える時が来ると昨年には想像もしていませんでした。今週頭に「超能力蛙」「苛立たしいガラクタ」が禁止となってまた環境が変わったのでそろそろ再開しなきゃ。EDHも衝撃の禁止が出ましたが禁止後は殆どやっていませんでした。
PCゲーム:続編がでるとの報を聞いて,5月頃から「Slay the Spire」をやっていました。だいぶ昔にアセンションなしだけクリアして放置していましたがアセンションありが本番やんけこのゲーム。2ヶ月位かけてA20をコンプしました。ループ楽し~。10月末からは「Factorio」やってました。DLC出たからね。久々にやったら面白くて土日を破壊したためMtGができていません。そろそろ主星を離れて次の惑星に行けそう。
どもがよ(オフ):どもがよのオフの集まりでは熱海のボドゲ会に参加しました。「主計将校」や「ボルカルス」などで遊びました。「主計将校」は自分の持ち込みでどんなもんかと思ってましたが予想より面白くて良かった。観光もしましたが特に印象に残ったのは洋食屋の「宝亭」。最初は通りがかっただけで,店先に野上武志(漫画家,アニメ「SIROBAKO」作中作「第三飛行少女隊」作者のモデル)とか熱海富士の色紙があるな~という感じでした。昼を食べに入った結果,カレーが美味くて次の日の昼もここで食べることに。2泊3日で昼食連打するのあんま無いやつ。https://scrapbox.io/files/6762df28b2d28f97aa8b8381.jpg
それでは本題。今年見たアニメから何本かピックアップして紹介。なんか今年は思ったより辛口になっちゃった。体感では不作感はなかったけど,期待を上振れてくれるアニメが少なかったのかも。
明治撃剣-1874-(冬クール)
https://www.youtube.com/watch?v=KFXFaqExw7o
(あらすじ)明治7年の東京,元会津藩士の折笠静馬は人力車夫として働きながら行方不明となってしまった許嫁を探していた。岩倉具視暗殺事件の捜査に巻き込まれたことをきっかけに,大警視・川路利良に見出された静馬は巡査として働くことになる。同じ頃,ヤクザの守屋組に,修羅神狂死郎という侠客が敵対組織の堂山組を壊滅させて訪れる。
会津出身の主人公が新政府の警官となって戦うという設定は渋い。新選組とか維新の元勲のこすられ具合と比べるとこういう設定は少ないかなと(この辺はアンテナ感度が低いだけかも)。ストーリー自体は,「こんな感じかな~」と予想して見ていたものが,歴史好き的に「それ持ってくるか~」と思わせる展開になったのが面白かった(背景知識がないとただただ「どういうこと?」となってしまうかも)。ライバル的存在のキャラクター・修羅神狂死郎はこのストーリー展開にうまく効いている。この作品が謎な点は制作が海外の大手アニメ配信サイト・Crunchyrollであるのに日本でのテレビ放送がBS松竹東急(時代劇や映画が多いチャンネル)という取り合わせなこと。『るろうに剣心』チックなものを海外向けに作ろうというのはわかるとして,国内向けになぜそのチャンネルで流したんだろうという疑問。どうせ国内でもアニメファンは配信で見るし,普段アニメを見ない層にもリーチしようということだろうか。それはそれとしてcv.園崎未恵の女剣士で+10000点。
悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~(冬クール)
https://www.youtube.com/watch?v=ODtKada4LM0
(あらすじ)乙女ゲームの悪役令嬢・ユミエラに転生した主人公。ユミエラが実はゲームの裏ボスであることを知っていた主人公はゲーマー魂に火が付きレベル上げに熱が入ってしまい学園に入る頃にはレベルが99になっていた。平凡を望んでいたはずの彼女の学園生活はそれとはかけ離れていくことに……
悪役令嬢系と俺TUEEE系?が混ざった感じ?で後ろの方が要素強めに感じたかも。前者の系統の作品では元のゲームとかとの差分(=攻略対象が自分の方を向く,ゲーム主人公と仲良くなるなど)が強調されがちだと思うが,本作はそれが薄く感じた。ゲームの攻略対象はほとんど正ヒロインの方を向いていて,特にそれが変わることもない。後者の系統の作品のテンプレ要素は前半濃いめに感じるかも。どっちとも違うと思ったのは,主人公視点で仲のいいキャラがほぼいない点。主人公のユミエラは強さと被差別要素から周りに恐怖されていて,歩み寄ってくれる人は本来モブキャラのパトリックくんと,もう1人くらいしかいない。こういう場合,主人公とそういったキャラの紐帯が早い段階で強くなるのがありがちかと思うが,この作品は孤高(孤独)なユミエラがパトリックくんに惹かれていく一方で,自分が(誰からも)好かれるわけないという思いが主人公にはあって,表面的にはパトリックくんの好意への鈍感な返しになり微妙な関係が続く。二人の一気に距離が縮まる11話が見どころ。アニメの恋愛要素,基本的にあんまおもんないと思いながら見てるんだけどこの回はマジで大興奮してた。
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので,辺境でスローライフすることにしました2nd(冬クール)
https://www.youtube.com/watch?v=AVJaJMZubjk
(あらすじ)すべての生き物が「加護」を与えられ,役割を定められる代わりに恩恵を受けている世界。勇者・ルーティーの兄で「導き手」であったレッドは,パーティーを追放されたのち辺境のゾルタンで新たな生活を送ることになるが,紆余曲折あって妹の「勇者」の加護から解放した。その後,レッドは恋人のリットや,ルーティ,その友人のティセととともにゾルタンでのスローライフを送っていたが,その頃,新たな勇者が出現する。
1期で話終わってると認識してたので2期やると聞いたときは結構驚いた(原作ラノベなので当然元々続きがあったわけだけども)。2期では追放モノ要素はほとんど精算されているが,加護の設定が主軸になってくることは変わらず。将来的に自分のなるべき職や役割が決まっているというのは珍しい設定ではないけども,世界観に強めに埋め込むとありきたりじゃない感じが出るのは面白い(作者はRPGやヒンドゥー教のジャーティーから思いついたと言っているらしい)。加護の設定や1期での勇者・ルーティーのヤバっぷりに裏打ちされてスローライフ要素の価値が高まっている。2期と比べると1期はそこまで思い入れ無いが,見るなら1期から見ないとなという作品。
メタリックルージュ(冬クール)
https://www.youtube.com/watch?v=3GvzeHi8puU
(あらすじ)人類が宇宙人と接触し,人造人間・ネアンを使役するようになった世界。ルジュ=レッドスターは他のネアンたちと違い見た目では人間と区別できないネアン。彼女はバディのナオミ=オルトマンとともに,真理部のエージェントとしてインモータルナインと呼ばれる特殊な能力を持ったネアンを追う。
自分はだいたい毎期20本程度のアニメを,とりあえず3話くらいまで見て,面白そうなら継続視聴することが多い。本作は主人公バディのルジュとナオミの顔がいいし,アクションはスタイリッシュでいいし,ルジュ達を追う刑事バディもいいな,となり視聴継続したのだが……マジで画面はいいんだけど1クールアニメに対して設定が壮大過ぎて回収できない感じで残念だった。一応最終回で頑張って回収しようとしているが雑に畳みに行ってる印象を受ける。正直宇宙人の設定は全カットでも話は回ったんじゃないのか?2期やる気だったのかもしれないがそれだと逆に最終回で無駄に回収しちゃってる感じになる。ルジュとナオミの顔の良さとアクションだけ注目するつもりで見るといいと思う。
貼りまわれ!こいぬ(冬・夏クール)
https://www.youtube.com/watch?v=Mdchy-FErc8
(あらすじ)職を失ったこいぬが新たに就いた仕事は,いたるところにステッカーを貼りまわるというもので……
テレ東の子ども向けアニメ枠「イニミニマニモ」のショートアニメ。小犬がシールをいたるところに貼ってまわる謎の会社で働く話……って何?ひたすらわけわからんくて笑ってた。ノリノリだけど踊りがズレてるEDが好き。昨日ひたすら宛名ラベルと切手を貼ってたんだけどこれがシールだったらなと思ってた。
逃走中 グレートミッション(アメリカ横断ステージ,冬~春クール)
https://www.youtube.com/watch?v=jQiimD1OY7g
(あらすじ)月コロニー・A7では新たな「逃走中」のステージが始まり,主人公・ソーヤも参加する。しかし何者かの妨害でステージが中断してしまう。そこに現れたのはA3コロニーのゲームマスター・狼月と逃走者たちだった。狼月はA7のゲームマスターを捕らえており,A7側が持つ「エニグマ」を賭けてA3とA7の逃走者達による対抗戦を行うことを要求する。そしてA7の逃走者の一人・信楽たぬき男の正体はA3の元ゲームマスターであった少女・ラビであり,狼月のもとから逃げてきていたことが明らかになる。
昨年記事で月コロニーの設定があんま生かされてないみたいな話とエジプトステージおもんな~みたいなことを書いたらその次が割と怒涛の展開だった。やっと月コロニーの設定が生きる展開出てきたぞ……。といってもやはりメインは「逃走中」で,大枠部分の展開は遅め。「逃走中」のゲーム内容の方はアメリカを車で横断しながらミッションをこなしていくというもので,最初は『スティール・ボール・ラン』かな?となったがレース要素は薄め。西部劇的な話やジェイソン的な殺人鬼の話,ラスベガスでのギャンブル,野球対決に宇宙人の陰謀とミッションが多彩であまり飽きないのがよい。それはそれとしてcv.園崎未恵のセクシー美女で+10000点。 なお,アメリカ横断ステージの後の展開にも触れておくと,春~秋クールはパリステージがやや長めに続いた。ここは敵に捕まった弟・ハルからのヒントを解いて進める話が繰り返されワンパ寄り。あとゲストキャラが芸能人であまり演技が良くなかった。現在進行中のステージは歴史改変してくる敵と戦うため様々な時代や場所にタイムトラベルしていくというもので,いろんな種類のミッションが出てきそうなので期待。最初のミッションは「ノルマンディー上陸作戦のための情報を奪われたので奪還する」というものだった。子ども向けアニメのチョイスじゃないでしょ。あとハンターが時間操作できて瞬間移動してくる。ズルすぎるだろ!
時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ(春クール)
https://www.youtube.com/watch?v=-xW4PCsVnh0&t=3s
(あらすじ)写真に入ることができるトキと,写真が撮られてから12時間の出来事を知ることができるヒカルは写真館を営み,大家の娘・リンの仲介のもと,能力を活かせる依頼を引き受けている。そんななか,何者かがリンを操ってヒカルを襲わせる事件が起き,トキはヒカルとリンを救うべく行動を起こす。
1期については昨年の記事で紹介。中華製のタイムリープ・サスペンスアニメ。1期はいくつかの事件を扱う感じだったが,今回は1つの大きな話をやる感じで追う相手も能力持ちという感じ。1期と同じスタイルでも問題はなかったと思うが,これはこれで面白かった。また,陰鬱さには更に磨きがかかっている。引き続き良いアニメだと思うがキャラ名が覚えられずに難儀した。チェンジンってやつとティエンチェンってとティエンシーってキャラの名前が混ざっちゃうんだわ。ローカライズでキャラ名変えられるの嫌だなと思ってたけど馬鹿にできんかもしれん。なお,このアニメでは主人公たち3人だけが日本風の名前にされていて,ほかのキャラはそのままの名前となっている。 忘却バッテリー(春クール)
https://www.youtube.com/watch?v=5QCu65yQUps
(あらすじ)とあるバッテリーとの対戦で打ちのめされ,野球を諦めた元球児・山田太郎は野球部のない都立小手指高校に入学する。そこにはなぜかそのバッテリー・清峰葉流火と要圭がいた!しかも圭は奇矯な行動をとっており……
原作読んでるし見なくてもいいか~と思ったが見てよかった。元智将のボケが宮野真守の演技によって威力を増しめちゃめちゃ笑っていた。レベルの低いギャグに弱い!山場は藤堂と千早のトラウマ克服。ここに関してはどうしても独白が長くなってしまうので,アニメだから良い,というのは無いかなという印象。2期決定となったが独白・回想の長い漫画という印象なんでこっから先はどうかなという感じ。
となりの妖怪さん(春クール)
https://www.youtube.com/watch?v=oH4zARVzXY0
(あらすじ)妖怪や神が人間とともに暮らす世界。ある田舎の町を舞台に,飼い猫から猫又となったばかりのぶちおや,町を守ってきた烏天狗の次郎坊などの妖怪たちと人間たちが織りなす日常を描く。
ハートフルだねぇ~と思っていたら終盤に急展開が待っていた。その展開の中で描かれていく話は面白いんだけども,そもそもの筋が急展開すぎて顎外れてるわという感じ。このアニメは原作あるけど原作もこの展開らしい。気になる人はぜひ自分の目で確かめてくれ!
ダンジョンの中のひと(夏クール)
https://www.youtube.com/watch?v=OoBoKeIvq_M
(あらすじ)主人公・クレイはダンジョン探索中に消えた父を探し,ダンジョンに潜る日々を送っていた。そしてついに前人未到の領域へと足を踏み入れる。そこでの戦闘の末,出会ったのはダンジョンの管理人を名乗る少女・ベルだった。ベルはクレイにダンジョンで働いてほしいと持ちかける。
設定的な面や戦闘の厳つさと,お仕事系のグダっとした雰囲気が謎の両立を遂げている。こういう作品作りをすると,大体はシビアな方に寄ってしまうなというのが自分の印象だが,本作ではそれが感じられず,不思議な味で面白い作品だったと思う。クレイとベルの関係性もいい。
負けヒロインが多すぎる(夏クール)
https://www.youtube.com/watch?v=uytJ6_KTCZI
(あらすじ)平凡な男子高校生の温水和彦は立て続けに3人の「負けヒロイン」たちと知り合い,交流するようになる。
上でも書いたが自分は恋愛要素にあんまり興味湧かないタイプなのでラブコメも普段はあまり見ない。本作は上司が舞台のモデル校の出身で,推してきていたので見た。小鞠偉いねぇの気持ちで1クール見きった気がする。甘くて胃もたれする感じじゃなかったのも良かったかも。
闇芝居(13期)(夏クール)
https://www.youtube.com/watch?v=26AgCsisEJU&t=0s
(あらすじ)よってらっしゃいみてらっしゃい……闇芝居の時間だよ……
『闇芝居』は2021年の記事で紹介済み。深夜アニメで13期て何?なお14期も決定済み。目指せ二百物語! エルフさんは痩せられない!/直江くんは痩せさせたい。(夏クール)
https://www.youtube.com/watch?v=va3LWjX4xMw
(あらすじ)整体サロンで働く直江のもとに訪れた怪しげな客・絵留札はフライドポテトにハマって太ってしまい異世界との門を通れなくなったエルフだった。その後,直江は太ってしまった異世界人たちと次々に出会い,ダイエットの指導をすることになる。
エッチなアニメ枠。エッチなアニメは2021年の記事では『ヴァルキリードライヴマーメイド』,昨年の記事では『不徳のギルド』を取り上げた。それらの紹介では「見るつもりはなかったがたまたま」「普段エッチなアニメみないんだけど~」と気取っていたが,このアニメは原作を読んでてはっきりエッチなアニメが見たくて見ていた。シネクドキ先生のムチムチなキャラが好きだから(開き直り)。しかし回を追うごとに映像が微妙に……原作の質感が再現できないのは覚悟していたが……『直江くんは痩せさせたい』はミニアニメで主人公の整体師がエクササイズの方法について教えてくれるし女性キャラはミニキャラで見れる感じになってるのでこっちのほうが本編より有用だったまである。アニメは忘れて原作を読め! アクロトリップ(秋クール)
https://www.youtube.com/watch?v=AAyLDeu9Soc
(あらすじ)祖父の家に越してきた女子中学生・伊達地図子は,ローカルに活躍する魔法少女・ベリーブロッサムの存在を知って以降,ファンとなりドハマリしていた。そんな地図子は偶然,ベリーブロッサムの敵対組織の総帥・クロマに出会い,組織に勧誘される。当然最初は断った地図子だったが,ベリーブロッサムを輝かせたいという思いから組織に協力していくことになる。
魔法少女や戦隊ものの切り口を変えたり意外な設定を付け足したりというのはよくあるテーマではないかと思う。そういう場合でも,「ヒーローvs悪役」の場面は結構真面目に描かれる印象があるが,このアニメは終始気が抜けている。あらすじだけ読むと地図子が愛ゆえに悪の道に落ちていくような感じを受けると思うが,悪の内容がめちゃくちゃしょぼいのでそういう真面目な話ではなくギャグアニメ。ギャグの波長が合うのか秋アニメの中ではかなり楽しみな作品の一つになった。キャラデザも最初は若干変わってるなと感じたが,だんだん慣れてきたしなんならかなりお気に入りになってきた。自分の好きな少女マンガギャグアニメに『さばげぶっ!』に続く新たな作品が加わった。 ここからは最終話まだなので後で書き直すかも
Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀4(秋クール)
https://www.youtube.com/watch?v=GbWMk0oYdv8
(あらすじ)浪巫謠は阿爾貝盧法を討つべく魔界に乗り込んだ。一方,殤不患は人里を離れて暮らすことを決意する。凜雪鴉はそんな不患のもとを離れて禍世螟蝗に狙いを定める。
1期の『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』については2021年の記事で書いた。シリーズ未見の人はいいから1期と『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』と見てくれ! と,過去作を手放しで褒めるようなことを書いておいて何だが,4期はシリーズの他の作品と比べるとちょっと微妙かなという印象。方々で同時に話が走りすぎていて,それぞれがやや尺不足な印象を受ける。2期と3期も結構色んなところで話が走るけど尺不足感はなかったはず。特に花無蹤と霸王玉の話はもうちょっとなんとかならんかったんかという感じ。完結編が劇場版らしいんだけど代わりに5期だったらもうちょっとやれたか?と思う。
魔王2099(秋クール)
https://www.youtube.com/watch?v=BBEAucO24Qw
(あらすじ)勇者に敗れた魔王・ベルトールは500年の時を経て復活した。その500年の間に,ベルトールのいた世界は別の世界と合体し,魔法と技術が融合した発展を遂げていた。魔王が復活した場所は「新宿」と呼ばれる都市だった。
魔王が現代,あるいは未来に……というのはまぁ見る設定かなと思う。本作は舞台が未来であるのに,「配信者活動で信仰を集める」「現代日本の地名がそのまま出てきて街のイメージも似ている」など現代的な要素が取り合わされているのは面白い。肩透かしを食らったのは配信者の要素が結構薄めだったこと。話の流れ的には信仰を集めて戦う力を回復する,という感じだったので結構がっつりやるのかなと思っていた(原作からカットなのか,そもそも無いのかはわからない)。ただ自分は配信者文化にあまり興味が無いタイプの人間なので3話とかから配信の話ガッツリやられたら切っていた可能性もある。後半1/3の秋葉原編も面白いは面白いが,新宿編の「弱くなっても矜持を失わない魔王」という要素がほぼ無くなって無双寄りな話になるので,今のところ自分からすると面白さは下降気味。
さらにここからは番外編・今年のじゃないアニメから1本紹介
アグレッシブ烈子(2018~2023・5シーズン・Netflix配信)
https://www.youtube.com/watch?v=M-J8hHKfLQQ
(あらすじ)レッサーパンダの烈子は商社の経理部で働くOL。彼女の趣味は,上司からの時代錯誤なパワハラやお局社員のイビリなどによって溜まった不満を,一人カラオケでデスメタルに乗せて吐き出すことだった。
最近我が家にもネトフリが導入され,ネトフリオリジナルのアニメを回収中。そして,アドカレのヴぃさんの記事にアニメが入ってないやん!ということで,番外編としてネトフリオリジナルアニメをご紹介(『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』はみんな見てるよね?)。「アグレッシブ烈子」は約10年前にサンリオによって生み出されたキャラクターで,TBSの情報番組『王様のブランチ』内でショートアニメが放送されていたらしい。その後"Aggretsuko"としてYoutubeで動画がバズり,海外人気を得てネトフリで15分アニメが制作されることに,という経緯らしい。15分アニメとはいえ10話1シーズンで5シーズンも続いていることからその海外人気が伺える。基本的な話の筋はあらすじにあるようにOLの日常と不満を描いたもので,「30年前のドラマのステレオタイプ」(監督のインタビューより)であるが,サンリオのゆるかわなキャラでやられるとなかなかおもしろい。年末年始の労働がない時期ではなく,お正月が終わって労働が始まった時期に見るほうが烈子の怒りに共鳴できる……かもしれない。シーズン3以降は話の大筋がOLの日常からぶっ飛び始めるがこれはこれでいい。一番いいなと思うのは嫌な奴だったキャラが決定的に改心するわけでもないのに味方的なポジになったり助言をくれたりするキャラにもなるところ。普通のアニメでこういうことをやられるとちゃんと改心させろや!ってなることが結構あるんだけど,あまり気にならない。なんだかんだで人付き合いってそういうもんだよねという気分になれる。題材のなせる技か,サンリオのキャラ造形のなせる技か。こうした部分や烈子の流されキャラっぷりは好き嫌いが結構分かれる点かもしれないが,シーズン1だけくらいなら手早く見れるので是非。 明日のどもがよアドベントカレンダーはハヤミーさんの「スプラトゥーンについて」です。お楽しみに!