メモリ不足
前提
ことAviUtl界隈における「メモリ不足」というのは、多くの場合PC全体のメモリが逼迫したような状況を指しません。
そのためこの場合に、例えばメモリを増設するなどPCのスペックを上げても改善されません。
AviUtlは32bitアプリケーションです。32bitアプリケーションでは、どんなに頑張っても4GBまでのアドレス空間しか扱えません。
この「4GBまでのアドレス空間」の制限を受けている状態のことがよく「メモリ不足」と言われます。このことはこの項では「メモリ割り当て不能」と呼ぶことにします。
「メモリ制限を突破した」とは
「AviUtl version 1.10で共有メモリを使って4GB制限を突破した」というのは、実はこの4GBまでというアドレス空間の外にメモリを置く方法(共有メモリ)があって、それを使うようにした、という意味です。しかし、そのメモリを使うにはまず自分のところに持ってくる必要があります。一時的に持ってくるスペースすらもない状態の時にはメモリ割り当て不能になって、メモリをアドレスに割り当てることができません。と言われます。 「タスクマネージャー見てるけど、4GB使ってないのにメモリ割り当て不能になるぞ」となることがあると思います。
まず、メモリの確保とは連続領域である必要があります。例えば1~32までの整数列をメモリだとして、1~8,17~24のメモリを使っていて、12のメモリを要求するとき、メモリ使用量は16で空いているメモリは16ありますが、連続した長さ12の区間を得ることができず、メモリ割り当て不能になります。
そして、AviUtlが使用するメモリはタスクマネージャーの「メモリ使用量」としては現れないことがあります。これについては、詳細タブから「コミットサイズ」を見るとそれっぽい値を見ることができます。
誤った認識の例
重いのはメモリ不足だからだ、は誤りであることが多いです
「メモリ割り当て不能」のメモリ不足では重くなりません
なんでもかんでも「バグるバグる」と言う人には気をつけるべきでしょう
資料