高橋康也
たかはしやすなり
1932~2002
英文学者
高橋康也 - Wikipedia
サミュエル・ベケット
、
ルイス・キャロル
、
シェイクスピア
などを研究対象とし、
ノンセンス
などの、文学における言葉遊びに光を当てるとともに、キャロルの少女愛好についてもその全体像を紹介した。「
メタフィクション
」という用語を日本で一般化させたのは、高橋が
筒井康隆
などを論じた
「メタフィクション覚え書き」
(「新潮」1983年5月号)からとされる。また日本演劇についての論文もあり、
『橋がかり』
に纏められている。晩年はシェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』、『間違いの喜劇』をそれぞれ狂言「法螺侍」、「間違いの狂言」に翻案し、英国など海外でも上演された。特に2003年に出版した「間違いの狂言」の「
ややこしや
、ややこしや」という台詞は、主演した
野村萬斎
がテレビ番組「
にほんごであそぼ
」で用いたことから、子供も口にする流行語となった。
著作
『道化の文学』