音楽に対する態度の類型
みんなも自分がどの聴衆に近いか考えてみよう
①エキスパート
構造的聴取→聴いただけで、音楽の構造を完璧に把握できるタイプ(例 職業音楽家)
②良き聴取者
音楽全体のまとまりは自発的に理解できる。技術的、構造的含蓄までは上ってこない。
英語の文法はわからんが、聴き分けはできるような感じ。(例 貴族のサークル)※この聴衆は、当時では少数化傾向にあったそうだ
③教養聴取者
②の市民タイプ
知識、情報重視、レコードの蒐集家。音楽を文化財として、社会での顕示欲のために尊重する。
音楽の構造自体はあんまし理解してないけど、知識だけは豊富。
自分が消費する対象に世間が下す評価という尺度に合わせて消費するタイプ。(例 ブルジョワジー、小市民の中間層)
④情緒的聴取者
音楽の機能とか構造には無関心
音楽は自分の本能を解き放ってくれるもので、反理性的精神に基づき、情緒的視点のみで聴くタイプ
よくわからないかもしれないが、要はチャイコフスキーエモいわ〜って感じで、アゲるために音楽を聴取するタイプ
(例 つかれたビジネスマン?)※この例はよくわからなかった
⑤ルサンチマン型聴取者
反動的なイデオロギーに基づいて、主流でない音楽を聴いたりするタイプ 古い音楽を聴いたりする
静的に聴取しることを強要したり、音楽を聴く態度への禁圧が強い
セクト的な一面があり、本人たちは反画一主義的であると信じているが、実はガッチガッチに凝り固まっている。
ジャズファンに多いという超偏見的な書き方をされていた(笑)※が、この見方も極端だがわからんでもない。要はジャズ以外クソ!ジャズが最先端!ジャズ聴いてる俺すげーみたいな態度がアドルノは嫌だったんだろう (例 上級市民)
⑥音楽を娯楽としてしか聴かないタイプ
音楽は他のもののために存在しているものと捉えていて、娯楽のために、慰安の手段として聴くタイプ。
ラジオで聴いたりする
孤独を紛らわす手段として扱われるがそれは慢性中毒化しており、家に帰ると、なんか音が流れてないと寂しいな......とか思ったりして、ラジオのスイッチをつけることが多いタイプ※今はテレビだろうけど、あるあるだよね.
支配機構への順応が潜んでいる※恐ろしいこと言うなよ
(例 下層階級)
⑦音楽に対して無関心な者
そのまま
音楽に対して無関心、嫌悪を示すようになる人間は、なにか音楽に対してトラウマがあり、幼少期に親に抑圧されたり、原因があるんじゃないかとか言ってた。(厳格な上流家庭で、めっちゃピアノの強制させられて嫌いになったとかね)
※『音楽社会学序説』の文章は60年代に書かれたものであるから、もちろん現代的な定義にはあまり当てはまらない部分も多い。では現代には「どのような聴取」があり得るか考えてみるのもよろしいのではなかろうか。 関連↓
くま子.icon良記事!自分は多分④です
アープラ民はなんとなく②や③か⑤が多い気がする。
これは⑤イタロー.icon