社会化
社会化(しゃかいか)とは、社会学の用語で、子供や、その社会の新規参入者が、その社会の文化、特に価値と規範を身に付けることを指す。遺伝子により先天的に獲得されたものではなく、学習により後天的に獲得されるものである。
文化とは、文学・美術・音楽などの精神的な活動のみならず、その社会が有する生活様式全般を指す。社会化をされる側に対して、する側を社会化の担い手と呼ぶ。
第1次社会化
幼児期から、児童期にかけて行われる。言語や、基本的な生活習慣を習得する。この時期に社会化された事柄は、その後の学習の基本になる。社会化の担い手は、主に家族である。特に、生まれたばかりの赤ん坊にとっての社会とは、母親との1対1の関係であり、そこから次第に社会が広がっていく。
第2次社会化
児童期後期から、成熟期にかけて行なわれる。この時期には、社会的役割を習得する。社会化の担い手は、家族を離れ、学校・同世代・メディア・職場となる。 社会化とは、ライフサイクルの中でその社会の中で容認されている規範や文化を通して適応していく過程のこと。