最強者の法
『社会契約論』に出てくる言葉
翻訳によては「強者の法」とか「最も強いものの法」とか
元のフランス語
le loi du plus fortあるいはle droit du plus fort
cf. フランス語の最上級
droitは「権利」とも「法」とも訳されるのでle droit du plus fortが「最強者の権利」と約されている場合もある
みんなの解釈
ルソーは「最強者の権利」なんておかしいと思っている久住哲.icon
「最強者の権利」はおかしくないと思っている人たちもいた久住哲.icon
フーゴー・グローティウスとか久住哲.icon
ルソーはこう考えた
主人が奴隷を支配するという事態が成立するには権利(そして義務)というものがなくてはならない。
暴力だけによる支配を想定すると権利の出る幕はない。
力が権利をもたらすと考えると、そんなものは権利ではなくなる。
cf. 民約論1-3
力とは別なものによって権利がもたらされると考えなければならない
とルソーは考えたのだろう久住哲.icon
conventionによって権利がもたらされるとルソーは考えたのだろう久住哲.icon
conventionsの訳例
契約(平林初之輔訳)
約束(岩波文庫)
合意(光文社古典新訳文庫)