掘り下げ読書会でターム数を限定するとどうなるか
まず、「どのタームを取り上げようか」という会議を開けます。そして、この会議がもうイベントになります。勉強会初回を、現象学に詳しい人と、現象学に興味あるが詳しくない人とが共にVCとかで集まって、ターム選定を目的に話し合う絵がもう見えます。その際、あらかじめターム数を決めておけばいいだろうと思います。ターム数の決め手は、勉強会の開催期間や、VCを開く回数などでしょう。例えば、全4回週1でやるなら、タームを4つにする、などです。
そうしてタームが決まったら、タームのページが作られるかと思います。
ところで、タームを特定の数に決めたところで、術語は他の術語との関係を持っていますので、必然的に、あるタームのページには別なタームが登場するでしょう。そうしたら、そのタームはブラケティングされるでしょうし、なんなら、そのタームのページもできるでしょう。すると、「あれ、最初にタームの数を○○個と決めたのに、ページを増やしちゃっていいんですか?」と言う人が出てくるかもしれません。それはいいと思います。どういうわけかというと、この企画でメインに取り上げるタームと、それを理解するための関連タームと、企画参加者が頭のなかでふたつに区別すればそれでいいからです。ひとつのタームを掘り下げるためには、その周辺も掘らなければならない。ページ作成を抑制することが、タームの数を限定することの目的ではない。タームに集中的に取り組める環境をつくることが目的です。
となれば、数が限定されたタームは、どのように企画に現れるか。それはVCのタイトルに現れるでしょう。このページの上の方の具体例(概念掘り下げ読書会#63f1ab83cc1fc10000bec2c5)でもそれぞれのVCにタイトルをつけていますが、これと同じように、各VCのタイトルを現象学のタームにして、「今回はこのタームを掘り下げていきましょう」と案内する。その際に、「今回のVCにはこのScrapboxのページが対応しています」という形で、タームのページへのリンクを添えておく。そうすれば、VCの回数分だけ、対応するアープラノートのページがあることになります。これは、必ずしも、アープラノートにおけるタームのページ全てに関わりません。アープラノートにはいくらでもページができていい。ただ、VCと紐付いたイベント用ページは、VCの数と同数だけある、という状態になります。