想像界
ラカン
が提唱した
精神分析
用語。漠然としたイメージの世界。
象徴界
・
現実界
と共に
ボロメオの輪
を構成する。人はまず、この想像界に生まれる。幼児は、生まれた瞬間から
鏡像段階
で
父の名
を受け入れるまで、この想像界で現実を直面することなく世界との一体感を伴った万能感、
享楽
の状態にある。
想像界は、シニフィエの世界と言うこともできる?
またこのイメージは、
フロイト
や
ユング
によって
イマーゴ
として扱われもする。
イマーゴ
とは、個人が他人を把握する際にモデルとなるイメージで、父親の
イマーゴ
、母親の
イマーゴ
などとしてある、無意識的なパターン化されたイメージ。
「想像界」はフランス語で
l'imaginaire
という。この語の意味は「
イメージ的なもの
」である。