役割取得
役割取得(role-taking)は、周囲の他者の態度や役割や期待を自己の内部に取り込むことによって、社会から自分に要求される役割を取得し、その役割を実行すること。 なお、実際の役割の達成は、より詳しく、役割遂行(role performance)などと別称で概念化されている。役割取得は、他者との言語的および非言語的なコミュニケーションによって達成される。感情移入や共感的理解と類似の概念である。 ミード(Mead,G.H.)が講義録『精神・自我・社会』において使用したとされる概念。生前刊行された論文では「態度を取得する」(taking the attitude of the other)と記されることも多く、role-takingという表現は全く使用されていない。