好きな宇多田ヒカルの名曲ランキングトップ5を解説する
自己満足で書いていく。
中高生の頃に親がCATVと契約していた。「スペースシャワーTV」とか他のチャンネルでたまに宇多田ヒカルが流れていて、そこから彼女の音楽を聴くようになった記憶がある。あれから10年くらい経ったが、今でも初期の頃の宇多田ヒカルは神がかっていると思う。 Mr.children同様、世代によって好きな曲が異なりそうだが、こちらに関してはそれなりに同意の得られるランキングとなっているのではないかという気がする。 特別;ぼくはくま
https://youtu.be/Y_MfQZ4wIuI?t=35
2006年11月22日に発売
アルバム『HEART STATION』に収録。
Wikipediaによると、宇多田が自ら「くまちゃん(チャン・くま)」と名付けた大きなテディベア(くまのぬいぐるみ)から考え付いたものらしい。
2006年、NHKの歌番組「みんなのうた」で放送された。
宇多田ヒカルが童謡を手がけたのはこの曲がはじめてである。
かわいくてイイ。
くま好きとしてはたまらない名曲くま子.icon
ガラケー時代に着うたにしてましたkluftrose.icon 5位:Time will tell
https://youtu.be/CxBcTfx_mvQ
1998年12月9日発売。
「Automatic」とともに宇多田ヒカルのデビューシングルの一つ(「Automatic/time will tell」)。
Automaticよりも知られていないこちらの方が好き。
フジテレビ系『ごきげんよう』のエンディングテーマらしい。
上記動画でデビュー当時の声変わりをしていない初々しい宇多田ヒカルが観れる。
「Time will tell」、時間が教えてくれる。
「この長いRunway(滑走路)から青空へTake off!(離陸!)」「だからそんなあせらなくたっていい」からはデビュー当時のポジティブな心境が窺える。
非常に明るい気分になれる。
これを15歳で作ったのだから驚くしかない。天才と呼ぶにふさわしい。
4位:誰かの願いが叶うころ
https://youtu.be/69UHZZ_jNSg
2004年4月21日発売
楽曲は伴奏がビアノ中心でシンプルな仕上がりになっている。
宇多田としては珍しく、歌詞を先に書き上げた楽曲であるようだ。
つまり、歌詞に込めた想いも強いということだろうか。
設定としては、「私の好きな彼の指には指輪が光っていた。彼との恋愛関係の扉が閉じていくのを感じた。そうして私は自分が幸せになることで不幸になる人、逆に自分が不幸になることで幸せになる人がいることに想いを馳せる」といった具合なのだろうか。
歌詞冒頭の「小さなことで大事なものを失った」という歌詞には刺さる人が多いのでは?
「誰かの願いが叶うころ」なんなのか?見知らぬあの子がどこかで泣いているのだ。
そしてこの曲で最も伝えたい不条理な真理は後半の「みんなの願いは同時には叶わない」という部分だろう。
よく考えると当たり前だが、言われるまで気がつかない真実。
心に刺さる歌詞kluftrose.icon
3位:花束を君に
https://youtu.be/d2o7H-JwKXk
2016年発売。
アルバム『 Fantome』に収録。
2010年に宇多田ヒカルは「人間活動」として音楽活動を休止した。その休止期間中、2013年8月に母・藤圭子が自殺した。その母を想って歌った曲。
「言いたいこときっと山ほどあるけど」という歌詞から、母親が自殺をし、残された宇多田ヒカルにとってどうして自分を残して…などというような怨みや怒りの混じった複雑な心境であったと思われる。
「抱きしめてよ、たった一度 さよならの前に」という歌詞には母への寂しさのような感情がうかがえる。
しかし、その複雑な心持ちを抱えながらも、「両手でも抱えきれない眩い風景の数々をありがとう」と感謝を述べる歌詞にはグッとくる。
最後の「どんな言葉並べても君を讃えるには足りないから」という部分には、母親へのネガティヴな感情を一切排して母を祝福しようとする彼女の強さが表れている。
😢kluftrose.icon
2位:虹色バス
https://youtu.be/CPXC2z66ekE
2008年発売
アルバム『HEART STATION』に収録。
前半は多くの人間が経験するであろう日常が描かれている。
そして歌詞が怖いと噂のこの曲。
「誰もいない世界へ私を連れていって」という歌詞の部分が不気味かつファンを魅了する要素となっている。
しかしまたその後の「Everybody feels the same(みんな同じことを感じている)」という何度も登場する部分。実際私たちは似たような日常を経験し、その結果、誰もいない世界に行きたいとそう心の底では思うものなのではないだろうか。
その意味で共感性の高い曲となっている。
私も好きっす。なるほど「銀河鉄道の夜」か。kluftrose.icon
明確なソースはないです!とあるブログに書いていて自分もなるほどと思ったくま子.icon
👍🚃
👑:DISTANCE
https://youtu.be/PKegorAYyxc
2001年3月28日発売。
アルバム『Distance』収録。
おそらくこちらより有名な「FINALDISTANCE」と同じ歌詞である。
「DISTANCE」にアレンジを加えた上でシングルカットしたものが「FINAL〜」の方らしい。
ネットでは、「FINALの方は曲調が暗いからこちらの方が好き」という意見が散見される(自分もその1人)。
「FINAL〜」のほうは池田小事件で亡くなった女の子に捧げられているのであんな感じで少し悲しげkluftrose.icon
なるほど.icon👂くま子.icon
本作では、宇多田自身が感じてきた他人との距離感(distance)が歌われている。
東京に向かう飛行機の中で宇多田が読んでいたのがベルクソンの「時間と自由」だった。ベルクソンは同著の中で、音楽は受け手にとって「経験や感覚の予告」だと語る。宇多田はこの部分に共感し、「みんなはこう来ると思うだろうから、こっちにやろう」「全然みんなが想像でしないようなものを作ろう」と変に意識する必要はないと再確認したという。 「会いたいのに見えない波に押されてまた少し遠くなる」「ひとことでこんなにも傷つく君は孤独を教えてくれる」などの歌詞はアープラノート民にも刺さる人が多いのでは?