単声音楽から多声音楽への変遷を聴いてみよう
◼︎単声音楽 モノフォニー
4〜8世紀
グレゴリオ聖歌より「サンクトゥス」
単旋律で歌われる
https://www.youtube.com/watch?v=J6PQP3aO7qw
◼︎多声音楽 ポリフォニー
9〜10世紀
平行オルガヌム
1音につき1音付けられ平進行する。
この動画は上声が定旋律で下声が付加されたオルガヌム
https://www.youtube.com/watch?v=PfBTXlfufxI
12〜13世紀
自由オルガヌム
ノートルダム楽派のレオニヌス (1163-1190頃) によるアレルヤ唱 2声のオルガヌム
長く引き伸ばして歌うアレルヤの上に旋律的なオルガヌムがつけられている
https://www.youtube.com/watch?v=ngCRm7uLirA
ノートルダム楽派のペロティヌス(1200頃) による4声のオルガヌム
レオニヌスの2声オルガヌムから声部を増やし、華やかな3声、4声のオルガヌムを作った。リズミカルにもなっている。
https://www.youtube.com/watch?v=FvJ6xl3l1ek
13〜14世紀
モテット
ノートルダム楽派のオルガヌムからさらに新たな形式の音楽、モテットが生まれる。
定旋律に付加された声部では聖歌の内容を説明したり、世俗的な内容の歌詞が歌われる。
フランコ・デ・コロニアによるモテット(動画前半)
https://www.youtube.com/watch?v=vJbgL80-Hq0
15世紀
ダンスタブル(1380頃〜1453) の音楽
イギリス特有の柔らかな3度6度の音程が用いられる。
https://www.youtube.com/watch?v=sWgvqfhr9J4
ブルゴーニュ楽派
デュファイ(1400頃-1474) の音楽
ダンスタブルのイギリス音楽の技法を吸収しつつブルゴーニュ独自の音楽を作る
https://www.youtube.com/watch?v=GWyGfK4k2bs
16世紀
フランドル楽派
ジョスカン・デ・プレ(1450頃1-1521) によるアヴェマリア
模倣技法を用いた合唱ポリフォニーを完成させた
https://www.youtube.com/watch?v=uC5KyD_bV8c
宗教改革
ルター (1483-1546) によるコラール「神はわがやぐら」(プロテスタント教会の讃美歌)
誰でも歌えるようにラテン語ではなくドイツ語の歌詞が用いられる
https://www.youtube.com/watch?v=uI7QMtXBLgY
ローマ楽派
宗教改革を受けカトリック内で自己改革の動きが起こる。
パレストリーナ (1525頃-1594) は歌詞が聴き取りやすいように工夫したり、不協和音を弱拍におくなど模範的な教会音楽を作った。
パレストリーナ「教皇マルチェルスのミサ曲」
https://www.youtube.com/watch?v=xM7Guq2XDaE