劇的アイロニー
悲劇的アイロニーの概念を悲劇に限定することなく拡大したもの。
下の説明を読む感じ、三つくらい意味があるんだろうか。
福田恒存の『人間・この劇的なるもの』では、劇的アイロニー#678e60157ab600000060697bの意味で使われているっぽい。
ドラマティック・アイロニー
dramatic irony
トラジック・アイロニーともいう。劇において事件の結末が,当事者たちの意志や期待と相反する結果に終ること。一般に劇中の人物が知らずして自分を破局に追込んでゆくことで,『マクベス』や『リア王』はそのよい例である。また,ある人物が言うせりふが2重の意味をもっており,観客にはそれがわかっても登場人物たちにはわからない状況をいう。
ドラマティック・アイロニー - コトバンク
劇中人物が自らの状況のなかにいて知らずにいることを、観客が知っていて、劇中人物という当事者の無知を目のあたりにする効果をいう。……[佐々木健一]
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アイロニーが劇のなかに現れて作品全体の効果に影響するものをいう。特定の人物が自分のおかれている状況を十分には認識していないために,せりふに当人の意識していない意味が加わるもので,劇作家はこの意味を観客に気づかせるようにするのが普通である。シェイクスピアが『オセロ』で用いているものがその一例で,主人公オセロは,信頼するイアーゴーが実は自分を裏切っていることに気づかず,そのためにオセロが口にする言葉は複雑な意味や効果をもつことになる。悲劇においてよく使われるので悲劇的アイロニーとも呼ばれる。
劇的アイロニー - コトバンク