人類の墓碑銘としての五つの美点
『美しい星』
大杉重一郎の挙げる人間の五つの美点
下段は
白鳥座星人
向けの説明
彼らは嘘をつきっぱなしについた
。
彼らはなかなか芸術家であった。
彼らは吉凶につけて花を飾った
。
彼らは喜悦と悲嘆に同じ象徴を用いた。
彼らはよく小鳥を飼った
。
彼らは他の自由を剥奪して、それによって辛うじて自分の自由を相対的に確認した。
彼らは約束の時間にしばしば遅れた
。
彼らは時間を征服しえず、その代りにせめて時間に不忠実であろうと試みた。
そして彼らはよく笑った
。
そして時には、彼らは虚無をしばらく自分の息で吹き飛ばす術を知っていた。
ねがわくはとこしなえなる眠りの安らかならんことを
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