一部の偉人は形而上学的なことを考えなかったのか?
2022/07/17
2022/06/03
十二 季路、鬼神に事ふることを問ふ。子曰く、「未だ人に事ふること能はず、焉くんぞ能く鬼に事へん」。曰く、「敢へて死を問ふ」。曰く、未だ生を知らず、焉くんぞ死を知らん」と。ー孔子『論語』先進第十一
孔子曰く「まだ生について十分に理解していないのに、どうして死を理解できるだろうか」
結構好きな言葉。カミュの以下の言葉に似ているところがある。
世界は不条理だと僕は何度も語ったが、この世界はそれ自体としては人間の理性を超えている、──この世界について言えるのはこれだけだ。 ーアルベール・カミュ『シーシュポスの神話』
パスカルも似たような事を言っている。
理性の最後の歩みは、理性を越えるものが無限にあるということを認めることにある。それを知るところまで行かなければ、理性は弱いものでしかない。
ーブレーズ・パスカル『パンセ』
孔子以外はおそらく形而上学的なことを考えた結果、至った思想なのだろう。